2005年12月31日

番地まで読み取る郵便局の選別マシーン!

a1e0ab2e.JPG 民営化される郵便局をより魅力あるものにするために、市民の側から意見を言って行こう!という趣旨の団体が昨年11月に発足されました。縁あって私もそのメンバーの一人に選ばれております。

 そこで今日は年賀状の収集・分別などの業務で大忙しの海老名郵便局を訪ねてその作業風景を見学させて頂きました。

 写真は集められた年賀ハガキを大型の機械に挿入しているところ。目にも止まらぬ速さで、そうですねぇ表面積が畳にして2〜3畳もあろうか?という機械の中を移動したはがきは瞬時にして郵便番号が読み取られ更に畳にして8畳ほどもある分別棚に振り分けられて行きます。更になんと郵便番号だけならともかくも皆さんが手書きで書くあて先の番地まで瞬時に読み取って配達しやすく機械が分別してくれるのです。縦書きのものもあれば横書きのものもあるし、英数字も漢字もあるものを機械が瞬時に読み取ってしまうのですからこれには驚きです。
 年賀状の場合だいたい8割以上はこの機械で分別され、2割弱が選別不能になるそうです。選別不能の原因は主に字が読み取りにくいとか、ハガキにシールなどの突起物が貼り付けられているケースなど。そしてその選別できなかったハガキは作業室の一部に設けられた5台ほどのパソコンの画面にその紙面が映し出されます。係員はその画面を見て正しい番地や郵便番号をキーボードに打ち込んで行きます。これで再びハガキは機械によって分別されるという仕組み。

 ちなみに今回の場合元旦の一日だけで市内に配達される年賀状の数は159万通だそうで、74名のアルバイト(ほとんど高校生)たちが午前7時30分、局長の館内アナウンスとともに元気に飛び出して行きました。
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2005年12月30日

遺憾な行為

 この年の瀬になって実にいやなニュースである。「上海の領事館職員が自殺した原因は中国政府による遺憾な行為が原因。」という話。

 実に1年7ヶ月もひた隠しにしてきた日本の外務省の姿勢にこそ疑問を感じざるを得ない。おそらく週刊誌にスッパ抜かれて初めて政治サイドに知れ、対中的には強行姿勢をとる小泉政府の怒りに触れて発表ということになったのではないか?

 ことが事実であるならば(もっともそれなりの裏づけがなければ発表したりはしないだろうけれど)とんでもないことであり、外務省のこれまでの態度に国民から批判が集まり、毅然とした態度をとろうとする政府(政治サイド)に支持が行くのは当然の成り行きではなかろうか? 結果的に外務省は必要以上の国家摩擦を演出してしまったことになる。

 そして中国政府は「何を今さら・・・」と怒りのポーズ(いつものことだが)をとっているが、改めて「日本の外務省」と「日本の政治」が一体でないことにビックリしている。というのが正直な感想では?「これじゃ役人から最高機密」を聞き出してもあんまり意味無いぞ。なんて思っているのではないだろうか。

 それにしても、今や日本国民の中国に対する感情の悪化は日増しに強まるばかりという感がある。これは憂慮すべき事態。今回の事件もこれに更なる拍車をかけることになるだろう。中国政府もこれまでなら両国間の対立のたびに中国の身方をしてくれていた日本のマスコミや日本の世論が、どうやら“潮目”が変わったぞ、と気付いてもらわねば困るのだが・・・・。
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2005年12月29日

人口減少時代

 ついに日本の人口が減少を始めました。(今年行なわれた国勢調査の速報結果による)
 2005年という年はわが国の歴史に大きく記される年となることでしょう。なにしろ我が国民にとって経験の無い出来事が起き始めているのですから。

 郵政民営化?   あたりまえ
 年金改革?    あたりまえ!
 医療費改革?   あたりまえ!!
 
 人口が減って行くんだ、仕組みを変えなきゃやって行けるわけがない。
 これから大変になるぞー。前向きな意味でね。 政治家のやるべき仕事は山ほどある。世間が思うような、あるいはこれまでそうであったような「美味しい」仕事ではないけれど、「やまとの国のますらお」として、これほど使命感にかられる時代はないではないか。

 余計な話だが・・・保育園を作って子どもの医療費を安くすれば子どもの数が増えるなんて言ってる政治家じゃ、話にならない。(人口政策をしようとする感覚が、という意味で)
 
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2005年12月27日

青年会議所を卒業

478cb97f.jpg 満40歳をもって卒業する規定となっているJC(青年会議所)活動。私も24歳のときに社団法人海老名青年会議所に入会以来17年間活動してきました。そして40歳になった今年、12月31日をもって卒業することとなります。

 先日は私と同年で一緒に卒業するメンバー8名の卒業式を現役のみんなが開催してくれました。

 感慨ひとしおと言いますか・・・・この団体で得た経験の数々というのは自分にしか分からないもので、ご指導頂いた諸先輩に心から感謝を申し上げ、あとに残る後輩たちの活躍に心からエールを送りたいと思います。
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2005年12月25日

クリスマスは施設にて

4974cf57.jpg 今年もクリスマスはグループホームで過ごしました。
 ご家族の皆さんも招待して、手作りの料理、心のこもったプレゼント、ボランティアの方による手品の披露などとても盛り上がったひとときでした。「こんなに楽しくて居心地のいい所なら私も住みたいわ。」と若いお孫さん。

 そうですね、私も住みたい。これ本当です。
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2005年12月24日

ユウキ

b0a724e2.jpg 世界でもこれまで7例しかない難病に侵され、23歳の若さで亡くなった三田雄基君のその前向きな“命の日々”をつづった本が出版されました。

 若い希望をワーキングホリデーに託してオーストラリアへ旅立った日々。
 旅の安宿で知り合った仲間たちとの魂のふれあい。
 異国で出会う病魔との不安。
 帰国。

 顔の骨が溶けてしまう世界で7例しかない難病との闘い。
 闘病の中で出合い、彼の心を励ました恩師や僧侶、バイクや音楽とのエピソード。
 最後の最期まで雄基に勇気を与え続け雄基に勇気を与えられ続けたたくさんの仲間たちの純粋な愛。
 歯が抜け落ち、視力をなくし、食べることもできなくなった夜、ダレよりも愛した愛犬ボンが先に駆け出すように12年の生涯を閉じる命のめぐり合わせ。

 死を前にして片目でハーレーを駆り、沖縄でフルマラソンを走りぬく。かくも人は前向きに生きられるものか・・・・かくも命というものは、心臓が鼓動し血液が身体をめぐるということはかくも、輝きに満ちたものなのか!
 私は自らを省みてその日々を反省し、彼の生に心からの畏敬を感じます。

 彼の生を支えた人々は、海老名みなみ幼稚園の米山先生、中学教諭の根本先生、大谷観音堂の小林和尚など、海老名の皆さんには馴染みの深い人たち、父親は私もかつてはライバルとして市議会選挙を戦った三田高司さん。

 雄基君にとって最大のイベントとなった葬儀、私は葬儀の最中に涙を流す葬儀屋さんの姿を始めて見ました。「クラプトンが好きだったんだな・・・・」とその葬儀屋さんは会場に流れるBGMを震える唇で口ずさんでいました。

 葬儀の帰り道私もCDショップに立ち寄ってエリッククラプトンのティアーズインヘブンを買いました。

 涙無くして読めない本です。でも中学生でも充分に読めるように読みやすく書かれています。若さや情熱を失いかけている中年たちにも、これから人生を考える若者たちにも読んで欲しい一冊です。
 それが23歳で亡くなった若者へのレクイエムだと思うから・・・・
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2005年12月23日

日曜から始まるカレンダー

 今年も来年のカレンダーを買ったり選んだりする季節ですが・・・・・どうにも納得がいかない。最近じゃどのカレンダーを見ても一週間が日曜日から始まるものばかり、どう考えても一週間が休みから始まるという感覚が俺には解せないのだが・・・いつの間にこういうことになったのか知らないが恐らくそれがグローバルスタンダード(世界標準)なんだろう。でもね、それって日本人の勤労意識とずれてる気がしませんか?

 やっぱり一週間は月曜日に始まって、仕事でも勉強でも一生懸命努力して土曜は半ドン、あの午後のウキウキ感があって日曜の休みがある。
 昔の一週間が懐かしいなぁ・・・・
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2005年12月21日

資本主義元年。

かつてソビエト連邦を社会主義から解放したゴルビーことゴルバチョフ氏は始めて日本を訪れた時に言ったそうだ。

「これこそ私たちが求めてきた理想の社会主義国家だ!」 と。

 当時は国鉄、電電公社、専売公社など国営企業があったことはもちろんですが、それらが民営化された後も私たちの国は形態こそ資本主義の形をとりながらもその実態は、企業が株を持ち合い、銀行が護送船団を組み、役人が民間に天下り、建設工事などの公共投資によって景気を支え、政府の過大な規制の中でコントロールされた社会主義国であったと言ってよいのでは・・・・

 しかし、昨年から今年にかけて起こったIT企業による放送会社の買収劇や、かずか数分のうちに数百億円もの損害を出した東証の問題などを見ていると、ようやくこの国もマーケット(資本)の意思によって経済が動かされる本当の意味での資本主義国になったのかな・・・などと思ったりします。 

 政府は小さな政府を志向して郵貯、簡保、郵便の巨大三事業を民営化し、民にできることは民に、という改革を断行しています。また行政組織も地方にできることは地方に、と三位一体改革の中で中央集権国家の解体事業に着手。年金改革、医療改革、特別会計etc・・・ようやくこの国は政府の巨大な権限による“統治”を改め、民間の自由な競争とマーケット(資本)の意思によって動く真の意味での資本主義国家に変貌しようとしているのではないでしょうか。

 私の認識・・・・・2005年(平成17年)は“資本主義元年”

 映画「資本主義元年」
 企画原作兼プロデュース・・・小泉純一郎
 演出・・・竹中平蔵
 脚本・・・飯島秘書官
 監督・・・武部幹事長
 スポンサー・・・奥田自動車
 出演・・・主演 日本国民(でないとね・・・)
      殺陣(たて) ホリエモン、村上半蔵、楽天太郎
      切られ役 フジテルオ、TBooS
      助演男優 安倍晋三
      助演女優 小池ゆり子
      友情出演 ブッシュJr
エキストラ 民主党の皆さん
 協力・・・郵政反対村の皆さん

 観客動員数・・・・1億2千万人

 あの・・・・たまにはジョークも無いとね(^_^)v・・・お許し下さい。
 
posted by おさだ at 18:39| Comment(0) | TrackBack(0) |

耳鳴り

89852cb0.jpg 最近、この二週間くらいでしょうか?耳鳴りがやまず、左耳の上の方でかすかな音で「チチチチチ・・チチ・・・・・チチ」という音がしています。
気になるほどの音ではないのですが、一応耳鼻科へ行って来ました。

 聴力検査などの結果、医師の診断では「まぁ、疲れやストレスが原因でしょう。ちょっと気分転換でもしてリラックスして下さい。」とのこと。

 俺も人並みにストレスなんて溜まるのだろうか????そりゃ溜まるよな、この上なく刺激的な人生歩んじゃってますから。

 私のストレス解消方といえば丹沢と富士を眺めることですね。今日は夕日がきれいでした。海老名っていうのは大山と富士が肩を並べた姿が見える絶景のポイントだと思うのです。ただ、鉄塔が重なったり、高層ビルが邪魔したりで、全体を見渡せる場所はなかなか無いものです。方角的には今里から大谷のあたりが双方とも視界に入る位置なのですが、大谷の段丘の上あたりで絶景の見える良い場所を知っている人がいたら是非教えて下さい。
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2005年12月19日

シリーズ・県立高校改革 その3「県立高校100校計画の成果と失敗」

 長い文章になりますので、おひまな方だけお読み下さい。なお職務中の方は休憩時間をご利用頂くなど、業務に支障の無い形でのご購読をお願い致します。

 さて今日は短期間に県立高校を100校も作った教育都市神奈川のお話。

 かつて、長洲一二さんという知事さんの時代、神奈川県では県立高校100校計画という、実に壮大な計画を打ちたて、急増する子どもたちを受け入れる高校を次々に建設しました。
 それより以前「金の卵」と言われた中卒集団就職の時代から、高校に進学することが、「あたりまえ」の時代になっていく中で。「十五の春を泣かさない。」という言葉に象徴されるように、進学を希望する総ての子どもたちのために受け入れるべき高校を作ったのです。当時のスローガンは「県立100校みんなの願い!」文字通りこれは県民の熱烈な歓迎を受け、県立高校は次々に建設されて行きました。海老名周辺でも、海老名、有馬、厚木北、厚木西、愛川、座間、相武台、栗原、ひばりが丘、綾瀬、綾瀬西などなど・・・現在の神奈川県立高校の総数が152ですから、その大半がこの計画によって作られた学校ということになります。

 さていつの時代も先を見越すということは困難なもので、バブル景気の崩壊と
共に長洲県政が終わり、失われた10年を担った岡崎県政、そして現在の松沢知事へと時代が進む中で、私たちの神奈川では急激な生徒数の減少という事態に見舞われるようになりました。

 そこで神奈川県では、平成12年度から平成16年度までの期間を前期実画と位置づけ、14組県立高校を再編統合し、単位制普通科高校などの新しいタイプの高校等を19校設置、また全校における特色づくりや魅力づくりを進めるなど、多様な取り組みを展開してきました。
 平成17年度から平成21年度までの後期計画では、11組の再編統合を行うとともに、単位制普通科高校や総合学科高校のほか、中高一貫教育を行う中等教育学校や通信制の独立校など、新しいタイプの高校等を18校設置するという改革に乗り出しました。

 人口の動態や時代の変化に応じた教育を柔軟に実施して行くことは必須の課題でありますから、100校作ることもまたそれを壊すことも必要だと思います。しかしそれによって生じた負担の大きさにもまた目がくらむ思いです。

 ちなみに我が県が県立高校の建設に血眼になっているころ、東京都ではその分のお金を私立の学校に補助して学校施設を充実させる取り組みを行ないました。今になってその財政負担が神奈川に比べて軽いことは容易に想像できます。

 また神奈川では高校建設当時、同時に公務員たる教員も次々に採用しました。一方同じように学校を作ったものの静岡県では一時期に教員を大量雇用してしまうと後に教員の年齢構成がイビツになってしまうという理由から非常勤教員などを代用して新規採用を平準化するように務めました。
 今、神奈川の県立高校の先生方の年齢構成がとてもイビツで高齢化が進んでしまっているのはこういった事情によるものです。

 今、神奈川県の一般会計予算のうち、小中学校を含めた教職員に支払う給与の割合は約3分の1程度までに膨らんでいます。一年間の県全体の予算の3分の一が学校の先生の給料なのです。(くどいね ^_^; )

 一クラスの生徒数が10名とか15名と言われるイギリスの教育。しかし、教員の身分は公務員ではありませんし、報酬は日本のそれより格段に安いそうです。また職務の契約は1年ごと、指導力が足りなければ教員を続けることはできません。校長は学校経営の中で大きな権限を持ち、自分の力で有能な教員を引っ張ってきてより良い学校を作ろうと努力します。その成果を評価するのはもちろん生徒や保護者であり、結果は入学を希望する生徒の数に現れます。

 給料が高いと言って教員の皆さんと「既得権擁護」の戦いをしてゆく考えは私にはありませんが、少なくともこの国においては「公教育」というものの有り方、存在意義自体を問い直して行かなければならない時に来ていると私は思うのです。
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2005年12月18日

シリーズ・県立高校改革 その2「競争時代の到来と入学選抜制度の問題点。」

 皆さんご存知の通り、昨年より県立高校の入学について「学区」というものが撤廃されました。神奈川県じゅうどこの学校へも行けるようになったのです。

 なぜでしょう?

この変化の根底にはこれまで「神奈川方式」といわれるほど徹底してきた「偏差値教育」への反省が込められている。と私は理解しています。

 私などもそのうちの一人ですが、中学3年生になって進学を検討するときその判断基準は通信簿などの内審点とちょっと昔ならこれにアテストの結果が加えられ、その点数の合計によって判断されて来ました。
 例えばいままでの海老名地区の学区は「厚木、海老名、愛甲郡」ですがその中に県立高校が10校ありましたので、「あなたの成績だと入れる学校はこれですよ。もし偏差値ランクがもう一つ上の学校を狙うなら滑り止めとして私立の併願が必要です。」なんて形で進路を決めていたものです。

 例えば40人のクラスのうち30人が県立高校への進学を希望するなら上から順番に成績を並べてトップの子数名が厚木高校で次が、海老名、次がというランク付け進路指導というのが現実でした。でもこれって・・・・実に残酷なことですよね。ランク(=偏差値)の低い学校に行かざるを得なかった子にとってそれは下手をすれば生涯に渡るコンプレックスとなりかねないものでした。

 そこで神奈川県はこの何年かの間、各高校になにかしらの「特色」を持たせる取り組みを行なってきました。近い例で言えば厚木北高校にスポーツ学科を設置。厚木南高校をフレキシブルタイム制の学校に。座間高校はスーパーサイエンスハイスクールを目指して徹底的に理数系の教育を充実。ひばりが丘高校は英語を。総合高校などと言うのも人気をはくしました・・・etc・・

 そして子どもたちが偏差値で志望校を選ぶのではなく、「私はこれがやりたい。」という目標によって学校を選べる環境を作った(作ろうとした)のです。となった以上、「僕はスポーツをやりたいから厚木北に行く。でも学区が違うから行けない。」という状況を生まないためにも県内の学区は撤廃されたのです。

 県下の県立高校が互いに特色を競いあう良い意味での競争時代に入ったのです。


 そして更に県は入学試験を前期と後期の二回に分けました。前期試験はチャレンジです。筆記試験を行なわず、中学校の内審点と部活での成績、ボランティア活動、そして面接や作文による「生徒自身のアピール」で採用を決めることとしたのです。素晴らしい取り組みだと私は思います。そして後期試験はこれまでの通り筆記試験。

 ただ第一回目の選抜方法導入となった昨年、予期せぬ(!?)大問題が発生してしまいました。それは・・・・実はこれに先駆けて中学校の学校現場では内審点、つまり通信簿の評価に絶対評価という制度を導入しておりました。これは従来ならば五段階で1から5までの点数を付けるにあたって5の割合は何パーセント、4の割合は・・・というように割合が決められていたルールを無くして、教師の判断でその割合を変えることができる。つまり上から順番にランク分けする相対評価では無い絶対評価の方法としたのです。
 これが入試となる前期試験において問題となったのです。というのは、県内のある市ではこの絶対評価を極めて甘く付けたのです。例えば美術などにおいては生徒のほとんどが最高の“5”が付いているような状態。生徒が入試の際に「得するように。」という思惑があったかどうかは断定できませんが・・・その結果県内でも有数のある進学校ではその甘くつけた市の生徒が合格者の大半を占め、となりの市の子どもは数名しか受からなかった。という信じられないような不合理が生じたのです。生徒が受からなかった市の教員たちはこれまで通りできる子には5を、中くらいの子には3を、と評価していたから・・・・

 この問題にはその進学校の姿勢も問われるべきだと私は感じました。県下の教育が偏差値教育から脱して行こうと工夫を凝らして努力しているときに、チャレンジであるはずの前期試験で面接も行なわずに絶対評価(内審点)が高い子から機械的に合格させてしまうというやり方をしたのだから・・・・

 より良い教育を実現するために制度を変える努力をしなければなりません。しかし、制度が変わるハザマに居合わせた生徒は思いがけない損、泣いても泣ききれないような不公平を被ってしまう危険を関係者は改めて思い知らされました。
 
 そして今、二度目の春に向けて中学校では進路指導が始まっています。私のところにも保護者の方から相談が来ています。その多くは制度変化に対する戸惑いと不安を含んでいます。中学の現場教師が新しい制度をあからさまに批判することもあるようです。批判する者はきっと従前の偏差値教育のことも批判していたのでしょうけれど。

 変化のハザマで生徒が犠牲にならないよう、充分な対策を講ずることができず、昨年のような問題を引き起こした県教委の責任は問われるべきでしょう。しかし、より良い教育の実現のために歩み始めた改革の歩を止めてはいけません。

 次回に続く・・・・「県立高校100校計画の成果と失敗」
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2005年12月17日

シリーズ・県立高校改革 その1「施設の現状」

 県立高校に通っていらした方はどうか思い出して頂きたい。あなたが通っていた学校は清潔であったか?落ち着いて勉強に集中できる空間であったか?快適な場所であったか?

高校生当時の私はそういったことに疑問も持たずに受け入れていたものだが、先日あるボランティア団体の招きでオーストラリアからホームステイにやって来た高校生の女の子の感想を(間接的にだが)聞いて考え込んでしまった。とにかくその子が言うには「これが学校?」というものだったらしい。ミニスカートの制服がかわいいということを除けば、装飾の一つも無い無機質なコンクリートの校舎も、砂埃舞う灰色の校庭も、勉強机の上で食べるランチも、エアコンの無い教室も・・・総てが「監獄」を思わせるものだったそうだ。

 考えてみればそうである。校舎の多くを建設した昭和40年代50年代あたりならこれでも立派なものだったのかもしれない、しかし今や私たちの生活は格段に変化して快適なものになっているのに、県立高校の有様だけは年々日に日に古ぼけて劣悪な環境になっている。
 思えば・・・・県立高校の教室の掃除はだれがしているの・・・・? たぶん生徒がするということになっているのではないかと思うのだが、私は高校生活を通じて掃除らしきことをした記憶が無い・・・・たぶん今の学校の様子を見る限りでは今もそれほど状況は変わらないのではないか。

 これが普通、こんなものだよ。と考えもせずに県民の多くがこの状況を受け入れているように思うのだが、例えばサラリーマンの皆さんがあの環境の中で毎日仕事をすると考えてみたら・・・・

 最近では県立高校の人気が低下し、私立の人気が高まるのも当然の話ではないか。

 さて今日からシリーズで県立高校の環境改善や入試制度の問題、そして神奈川がかつて全国に胸をはった「県立高校100校計画」の過ちについて書いてみたいと思います。興味のある方は読んでみて下さい。興味が無くてももう一度固定概念を捨てて、「そう言えば・・・」という感じで今の学校という環境について考えてみて下さい。

 さて、前述の県立高校の環境についてですが、どうすれば良いのでしょう?「あんなもので充分だ。」と思うならそれまでですが。
 とっても困ったことに今神奈川県にはお金がありません。何しろ県立高校の数は200以上もあるのでちょっとした改修でも全体としては莫大な金額になってしまいます。
 私の答えはこうです。まず始めに学校長に対して学校経営の権限と金銭管理の権限を充分に与えること。残念ながら現在は学校長が学校内の金銭を管理する権限はほとんどありません。少し前に横浜の小学校で自動販売機を校内に設置させ、その売り上げのバックマージンを校長が積み立ててベンチなどの購入費に充てていたいたことが明るみになり、問題になったことがあります。

 やってはいけないことになっていれるからやれば問題になるのだけれど、どんどんやって良いことにすれば校長の手腕一つによって県民の税金を使わずとも学校の環境が良くなる経営方法は色々とあるはずです。

 校舎の壁面に広告を掲載させて料金を頂く。
 学食を設置して業者から家賃収入を得る。(スペースと設備が難しいかな?)
 部活の父母会を始め保護者、卒業生等から目的を定めて寄付を募る。
 太陽光発電など研究機関とのタイアップで電力などのエネルギーを得る。
 修学旅行の業者、物品の納入業者、印刷業者、カメラマンなどは入札によって選定し、経費を削減する。
 商業高校なら商いの実践で学校のために利益を得るならばまさに一石二鳥の学習効果ではないか。 

 私の浅はかな知恵で出せめアイデアはこんなものですが、ある県立高校の校長先生は「私に自由にやらせてくれれば、数年のうちに教室にエアコンを入れてみせる。」と自信を語って下さいました。もちろん金銭が動くことですから、福祉施設などのように外部から理事や評議員を選任して合議する体制をつくる必要はあるし、きちっとした監査体制を確立することが前提となりますが。

 学校経営という視点。競争原理ということ。
 流行だから言うのではありません。今のままではダメだから言うのです。将来的には一部の高校を民営化、外部委託することも視野に入れるべきです。
 バカなことをと思うこと無かれ、学区が撤廃された今、魅力のある学校と無い学校の差は入学志願者の数となって確実に現れ、努力を怠れば存続しえない県立高校もこれからは出てくるのだと、私は思うから。

 次回に続く・・・「競争時代の到来と入学選抜制度の問題点。」
 
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2005年12月14日

見やすくなった海老名市議会

 久しぶりに海老名市議会の傍聴に行ってまいりました。
 今回の定例議会から議場にテレビモニターが設置され、議員や市長、職員などの発言者の様子がモニターに映し出されるようになりました。
 モニターは庁内の各テレビに接続され、一階の市民課前のロビーのにあるテレビでも同時中継されています。また、これまで構造的な問題で議場が見渡しにくかった傍聴席にも大型のモニターが設置され、発言者の細かな表情や様子まで見ることができるようになりました。さらに来年3月の議会からはこの様子がインターネットにてリアルタイムで動画中継されることとなっており、自宅やオフィスに居ながらにして議会の様子を見ることができます。

「これからはもっと目立つネクタイしてこなくちゃなぁ・・・・」と早速ビジュアルを気にしている議員さんも。

 さて今日は意外と多くの傍聴者の皆さんが議会にやって来ていましたが、多くの方の目的は来年度から新ルートが設置される予定のコミュニティーバスのことのようでした。

 皆さんどんなルートになるのか注目のようでしたが・・・・

 柏台駅前――上今泉5丁目――上星小――県道杉久保・座間線を横断――井上コンクリート前から南下――尼の泣き水――並木橋手前右折――総合福祉会館――文化会館――海老名駅西口    
運賃は150円

 ということのようです。傍聴席から聞き取った内容ですので詳細に誤りがあるかも知れませんので関心のある方は市役所にお確かめ下さい。
 

 
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2005年12月13日

郵便局

 年賀状を書く季節になりました。私も毎年500枚くらいの賀状を手書きで書きますのでこの時期は大変です。

 さて、私も市内の特定局の局長さん始め郵便関係の知人が何人かおりますので、年賀状は「ここで100枚、ここでも100枚」というようにいくつかの局に分けて購入しています。この時期の郵便局は特に忙しい季節でもありますが、私としては民営化する郵便局が今後どのように変わっていくのか?今のサービスはどうなのか?と色々と興味深く局の中を眺めています。

 実際こうしていくつかの局を巡ってみますと、その局によって、あるいは対応する職員によって態度対応に違いがあるのが分かります。「いらっしゃいませ!。」と清々しい声の響く郵便局もあれば、お客が何人並んでいようとも急ぐそぶりもない局員さんのいる局もあります。

 私はよく銀行の様子と比較してみます。たぶん銀行では支店や社員によってこのような対応のばらつきは無いのではないか?

 全国にくまなく張り巡らされたネットワーク。地域社会に密着した人間関係。郵便局の持つ魅力と組織力は絶大なものがあります。これからその優位性を発揮して新たなサービスや提案をどしどしと発信して行ってほしいもの。

 例えば身近な特定局が趣味の作品を発表するギャラリーとして開放されたり、PTAやサークル活動などの会費集めを代行してくれたり・・・・可能性は無限にあると、民営化によってその扉が開かれたのだと、私は思います。

 但し、社員の洗練された接客マナーと既存の銀行、保険会社などとの間で公平な競争原理が働いていることが前提条件ではありますが。
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2005年12月11日

牡蠣(かき)パーティー

5206d62d.jpg 毎年恒例なのですが、この時期広島出身の知人が生牡蠣をどっさり仕入れてくれて牡蠣づくめのパーティーを行なっています。

 今日のメニューは・・・・牡蠣をナイフで割っただけ、海水の塩味で頂く生牡蠣・定番(ラードで揚げる)牡蠣フライ・生牡蠣と大根おろしのポン酢和え・牡蠣グラタン・写真の焼牡蠣(これが絶品)・牡蠣の炊き込みごはん・牡蠣汁   以上
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2005年12月10日

ガーデイアンエンジェルスの皆さんと

9ca57079.jpg 早いもので今年も師走ですが、昨日の夜も海老名駅前でのパトロールを行ないました。(NPO法人ほっとステーションえびな)友好団体である大和ガーディアンエンジェルスの皆さんも応援に駆けつけて頂きました。

 全体の犯罪認知件数は減少傾向にある海老名市ですが、ひったくりだけは増加しているため、特にバッグを抱えている女性の方たちに「ひったくりが増えています。バッグは車道側の手に持たず建物側に持つようにしましょう。」といった声かけを行なっています。

 その甲斐あってか? 最近ではビナウォーク内で働いている女性が自らの意思で入会を申し込まれ、隊員として活動に参加して下さったり、昨夜も20代の若い女性が飛び入りでパトロールに加わってくれました。
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2005年12月08日

安全情報ホットラインの設置を!

 次回の選挙に向けてどんな政策をアピールして行こうか、ぼちぼちまとめて行かなきゃなぁ。なんて思っている今日この頃です。

 さて、公約の一つはすでに心に決めております。それが「安全情報ホットライン」(仮称)を警察署に設置すること。

 内容は・・・私たちが日々の生活の中で「もしや?」と感じる防犯情報を“気軽に”警察に電話やメールで通報できるシステムのこと。
 例えば今回の広島や栃木での事件でも事前にいくつも不審と思われる目撃情報がありました。私たちも日々の生活の中で「ちょっとあの人怪しくない?」なんて感じたり、子どもが「学校帰りに車の中から声をかけられた。」なんていうことがあります。でもそれを110番通報するというのはなかなか勇気のいること。些細な情報では警察だってまともにとりあってはくれないでしょう。

 そこでもっともっと気軽に警察に情報を伝えられる24時間体制のホットラインを設置すること。

 情報を受けた警察署の担当者はその情報を遂次コンピューター上の地図に落としていきます。仮に国分地区の○○のあたりで不審者情報が立て続けに寄せられて来ていて対象者の特徴が一致しているとすれば、そこで犯罪が発生する確率はかなり高いと言えるでしょう。情報を収集した警察はその地域にパトカーを回すとか交番に警戒情報を流すなどの初動体制を組むことができます。更に市役所や学校などと連動すれば犯罪の防止に大いに役立つはず。

 大切なことはどんな些細な情報でも数多く寄せられることであり、さらにその情報が近隣の警察や市役所などとネットワークの中で共有され活かされること。
 情報を数多く集めるには郵便配達員の方たちや資源回収員の方たちなど、まちに出ている人たちと協力協定を結ぶなどの工夫も必要でしょう。

 もはや警察力だけで県民の安全を守っていくことは不可能。県民一人ひとりの協力とネットワークが必要です。
 「安全情報ホットライン」是非次期の選挙公約第一番に掲げたいと思っています。
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2005年12月07日

福祉の現場から

224d59a1.jpg 先日、厚木市内のある小学校から私が勤める福祉施設と交流をしたい。という申し出がありました。核家族化が進んだ最近では子どもたちが高齢者と接する機会が少ないため、是非私たちと交流したいとのこと。私たち(高齢の方たち)にとっても子どもたちとの交流はとても刺激になりますし、早速実行に移すことにしました。

 写真はその取り組みの第一弾! 小学2年生の子どもたちと一緒に私の施設ご利用者の皆さんと風船バレーボールを楽しんでまいりました。

 このあと3学期には3年生との「車椅子の使い方教室」5年生とのインスタントシニア体験」などを計画しております。

 ついでに・・・・ではありますが、「施設長さん今度全校集会に来て子どもたちに高齢者についてのお話をして下さい。」という校長先生からの申し出もあり・・・なかなかエライことになっております。
posted by おさだ at 10:20| Comment(0) | TrackBack(0) |

2005年12月06日

おい!マスコミ!!

 相次いで小学一年生女児が殺される事件が発生し、私がPTAの役員をしている小学校でも登下校時の安全対策について役員が緊急の会議を開いて対応を協議しております。

 さて昨日あたりもテレビをつければこの事件の報道一色ですが、本当にマスコミといわれる人たちの無遠慮、図々しさ、えげつなさ、自らを省みない態度には腹が立ちます。例えば栃木の事件など、「いつもは迎えに来ていたおばあちゃんがその日は家族の都合で・・・」ということを繰り返し報道しています。「あのね、そのおばあちゃんの気持ちも少しは考えろよ!このバカども!」と俺は思う。ただでさえ身を引き裂かれるほどの自責の念にかられているであろうその人のことを考えたら、なんでもかんでも事実を伝えりゃいいってもんじゃねぇだろ。と私は思うのだ。
 夜10時の報道番組、評論家は栃木の事件を受けてこう言いました。「広島であのような事件があったというのにこの小学校や保護者は何をしていたんでしょうねぇ。」と。じゃあお前は何をしたって言うんだよ!責めるべきは犯人だろが!

 特に最近の報道ぶりを見ていると日々刻々と進む捜査の包囲網をリアルタイムで伝えることで、マスコミはすっかり犯人を精神的に追い詰める“役割”を果たしている・・・・なんて勝手に自負しちゃっているんじゃなかろうか?と思わされる。でもさ、あんなふうに“高速道路のカメラが手がかり”とか“コンビニのビデオ”とか“胃の内容物”とか捜査の決め手を報道しちゃったらさ、次に犯行を犯すやつはその手にはかからないように考えちゃうのではなかろうか?
 特に今現時点で私たちが心配するのは「悪の連鎖」であり「模倣犯」なのだ!「俺ならもっと上手にやってやる。」なんて思うやつが出てくることをこそ恐れているのだ。

広島の被害者も栃木の被害者も警察を通じて「報道の自粛」を求める要請文を出している。そして誠にもって情けなくそしてノータリンなマスコミはその要請文を堂々と紙面に載せているではないか! つまり自分たちだけは違うと思ってんだろうなぁ・・・・・あなたたちが迷惑がられているんですよ!!! そういう無神経ぶりが多くの国民を犠牲にしていることに気がつかないのですか!

 新潟の震災のとき「マスコミのダニがよぉ・・・また来てる。」と言った地元の人の顔が思い浮かびます。
posted by おさだ at 16:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々雑感