2005年12月17日

シリーズ・県立高校改革 その1「施設の現状」

 県立高校に通っていらした方はどうか思い出して頂きたい。あなたが通っていた学校は清潔であったか?落ち着いて勉強に集中できる空間であったか?快適な場所であったか?

高校生当時の私はそういったことに疑問も持たずに受け入れていたものだが、先日あるボランティア団体の招きでオーストラリアからホームステイにやって来た高校生の女の子の感想を(間接的にだが)聞いて考え込んでしまった。とにかくその子が言うには「これが学校?」というものだったらしい。ミニスカートの制服がかわいいということを除けば、装飾の一つも無い無機質なコンクリートの校舎も、砂埃舞う灰色の校庭も、勉強机の上で食べるランチも、エアコンの無い教室も・・・総てが「監獄」を思わせるものだったそうだ。

 考えてみればそうである。校舎の多くを建設した昭和40年代50年代あたりならこれでも立派なものだったのかもしれない、しかし今や私たちの生活は格段に変化して快適なものになっているのに、県立高校の有様だけは年々日に日に古ぼけて劣悪な環境になっている。
 思えば・・・・県立高校の教室の掃除はだれがしているの・・・・? たぶん生徒がするということになっているのではないかと思うのだが、私は高校生活を通じて掃除らしきことをした記憶が無い・・・・たぶん今の学校の様子を見る限りでは今もそれほど状況は変わらないのではないか。

 これが普通、こんなものだよ。と考えもせずに県民の多くがこの状況を受け入れているように思うのだが、例えばサラリーマンの皆さんがあの環境の中で毎日仕事をすると考えてみたら・・・・

 最近では県立高校の人気が低下し、私立の人気が高まるのも当然の話ではないか。

 さて今日からシリーズで県立高校の環境改善や入試制度の問題、そして神奈川がかつて全国に胸をはった「県立高校100校計画」の過ちについて書いてみたいと思います。興味のある方は読んでみて下さい。興味が無くてももう一度固定概念を捨てて、「そう言えば・・・」という感じで今の学校という環境について考えてみて下さい。

 さて、前述の県立高校の環境についてですが、どうすれば良いのでしょう?「あんなもので充分だ。」と思うならそれまでですが。
 とっても困ったことに今神奈川県にはお金がありません。何しろ県立高校の数は200以上もあるのでちょっとした改修でも全体としては莫大な金額になってしまいます。
 私の答えはこうです。まず始めに学校長に対して学校経営の権限と金銭管理の権限を充分に与えること。残念ながら現在は学校長が学校内の金銭を管理する権限はほとんどありません。少し前に横浜の小学校で自動販売機を校内に設置させ、その売り上げのバックマージンを校長が積み立ててベンチなどの購入費に充てていたいたことが明るみになり、問題になったことがあります。

 やってはいけないことになっていれるからやれば問題になるのだけれど、どんどんやって良いことにすれば校長の手腕一つによって県民の税金を使わずとも学校の環境が良くなる経営方法は色々とあるはずです。

 校舎の壁面に広告を掲載させて料金を頂く。
 学食を設置して業者から家賃収入を得る。(スペースと設備が難しいかな?)
 部活の父母会を始め保護者、卒業生等から目的を定めて寄付を募る。
 太陽光発電など研究機関とのタイアップで電力などのエネルギーを得る。
 修学旅行の業者、物品の納入業者、印刷業者、カメラマンなどは入札によって選定し、経費を削減する。
 商業高校なら商いの実践で学校のために利益を得るならばまさに一石二鳥の学習効果ではないか。 

 私の浅はかな知恵で出せめアイデアはこんなものですが、ある県立高校の校長先生は「私に自由にやらせてくれれば、数年のうちに教室にエアコンを入れてみせる。」と自信を語って下さいました。もちろん金銭が動くことですから、福祉施設などのように外部から理事や評議員を選任して合議する体制をつくる必要はあるし、きちっとした監査体制を確立することが前提となりますが。

 学校経営という視点。競争原理ということ。
 流行だから言うのではありません。今のままではダメだから言うのです。将来的には一部の高校を民営化、外部委託することも視野に入れるべきです。
 バカなことをと思うこと無かれ、学区が撤廃された今、魅力のある学校と無い学校の差は入学志願者の数となって確実に現れ、努力を怠れば存続しえない県立高校もこれからは出てくるのだと、私は思うから。

 次回に続く・・・「競争時代の到来と入学選抜制度の問題点。」
 
posted by おさだ at 21:03| Comment(0) | TrackBack(0) |