
人口減少が進む中で、それでも神奈川県の人口は増えています。先日の報道ではついに大阪府を抜いて東京に次ぐ二番目の人口を抱える都道府県となりました。
そういった状況の中、私たちの神奈川県がこれからのまちづくりを考えたとき、横浜、川崎といった商工業が密集する地域と箱根、足柄、丹沢といった自然環境を保全すべき地域、歴史や景観を保全する古都鎌倉やレジャーの湘南・・・というように、広域的なレイアウトを明確にしていくことが大切です。
では私たちが住んでいる海老名市を始めとした県央地域はどうなって行くかと言えば、この地域は人が生活する都市環境と良好な自然環境とが共生する「環境共生型」のまちづくりを進めていくべき地域ということになります。
ここで言う自然とは、人間が手を付けずに保全する自然といったものとは少し違った意味のもので、むしろ人が積極的に創りあげ、守っていくて行く自然とでも言いましょうか、そういうものになると思います。例えば相模川から水路を引き込んで都市の中に流す疎水(そすい)を創ったり、丘陵地の雑木林を公有地化して守ったり、個々の住宅に生垣の設置を進めたり・・・・つまり公園都市と呼ぶようなまちづくりです。
人口爆発ともいうべき人口増と高度経済成長が続いていた時代には住居も工場も病院も歴史的建造物もみんな混在した状態で、まさに混沌とこの国は無節操な膨張を続けてきました。でも昨今の様子を見ていると、ようやく私たちの国も落ち着いてまちづくりができる時代に入ってきた。と、私は感じております。これから、まさに良い時代になるんですよ。皆さん。
さて、車で通過してしまうとなかなか気付きませんが、中新田では相模縦貫道のインターチェンジに接続するための道路の建設が進んでいます。中新田交差点角にあるシェル石油の横から工事用の仕切り塀のすき間をのぞきますと相模線を立体で交差するための4車線の道路建設が進められていました。
この時代に、ことさらに高速道路建設なんて・・・と疑問も胸のうちをよぎります。しかし、全国で進められているような僻地や山間部を貫こうとする高速道建設とこれとは若干意味が違います。快適な都市空間を創るため、交通渋滞の無い生活のために交通の動脈づくりを進める。そういう意味ではこれも必要なのかもしれません。