2006年10月20日

マスコミ被害

 今はイジメに起因する二つの自殺事案でワイドショーはもちきりですが。しかし困った風潮だなぁと思いませんか?教育現場で何が起きたか?何が問題か?ということは後にして、マスコミの過剰な報道ぶりと偽善者ぶりには唖然としてしまう。

 記者やキャスターが校長や教育長などを取り囲んで取材と称して問責(もんせき)している様子が映ります。「謝れ!」「はい申し訳ございません。」て・・・なんで記者に謝ってんの?なんで記者が謝らせてんの?と。校長や市長が死亡生徒の自宅で土下座するシーンを映してなんになるってんだろ?むしろそれを見た全国の子ども達はどういう印象をもつだろうか?土下座を全国にさらされた人の家族は・・・・と当のマスコミ関係者は考えないのだろうか?それって今度はマスコミによるイジメとは言えないか?つるし上げられた人の中から新たな犠牲者が出なければ良いが・・・

 今回のような事案がマスコミによって取り上げられることで世間の目にとまり、隠ぺい体質の行政を動かしたという側面はあると思います。それは否定できない良い部分。しかし、問題は程度のいかんということだ。この際特に連鎖を誘発するような青少年事件の報道については自粛規定や第三者による評価など制度作りを議論すべきではないだろうか。

 それと最後に「自殺はしてはいけない。」という教えをしっかりやらなくてはいけない。自殺は何の解決にもならないということを子どもに教えるのではなくて社会がそういう規範意識を持つということが大事ではないか。連日のマスコミ報道を見る限りでは「俺も(私も)最後には自殺という手段で報復ができる。」そんな印象を子どもに与えてしまうだろう。
posted by おさだ at 08:01| Comment(0) | TrackBack(0) |