2008年04月23日

実に迷惑な話

 揮発油税の暫定税率が廃止になりましたが、先日ある中堅運送会社の社長さんと話をする機会がありました。大型トラックを50台ほど走らせているその社長さんに私が、「揮発油税が下がったから経営的には楽になったでしょ。」と話かけたところ相手の反応は意外なことに正反対。半ばムッとした様子で「実に迷惑な話だ。」と言う。続けて「私たちは長引く原油の高騰という問題の中でお客様に何度も何度もお願いをし、説明し、頭を下げて輸送価格の値上げをお願いしてきた。本当にギリギリの努力でなんとか採算が合うところまで来たんだよ。これは業界全体に言えること。でも今回の騒動で全部オジャンだよ。お客様からはいっせいに“料金を下げてくれ。”という要求が来ている。当然これに応えなければこれまでの説明が嘘になってしまうから値下げを実施するが、本当に迷惑な話なんだよ。」

 政治の混乱はここにも大きな爪あとを残していました。
 参議院に解散は無く、任期が6年という現実を見れば国会のねじれ現象は今後も長く続きます。良識ある民主党議員とリベラルな精神を持った自民党議員による政界の再編も必要なのでは?
posted by おさだ at 08:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治