2008年12月17日

対立

 ここへ来て、県知事(松沢成文氏)と議会の間にはかなりの温度差が生じてきている。

 議会は107人もの議員の集合体であるから、そうそう簡単に総体の性格を変えるものではない。しかし、知事は一個の人間だ。知事の側の歩み方いかんで双方の間に距離が出来てしまうのは自明のこと。

 開会中の12月定例議会では、知事の提案する「自治基本条例案」と「犯罪被害者等支援条例案」の二案が可決されず“継続審査”、つまり次の定例会まで持ち越しとなることが事実上決まった。条例案のような重要議案が継続になること自体かなり異例のことであり、次回の審議までに議会の求める手直しが行なわれなければ廃案になるのがスジ。その他私の委員会で素案が報告されている「地球温暖化対策推進条例案」なども提出されれば継続審査となる可能性が大だし、「受動喫煙防止条例案」については否決される可能性大。

 議会という保守も革新も長老も若手も与党も野党も含めて総体の者達が感じているのは知事の「条例ありき」という姿勢に対する違和感と拙速感だと感じる。

 条例が掲げる目標は良し。しかしそれを実現する具体的な方策があいまい。極端な罰則を設けてみたりするが、実際の取り締まり手法も人員も無い。企業に義務を課してみたりもするが、本当に協力してくれるかどうかは未知数・・・・でもとりあえず条例だけは作らせて。といった拙速な提案に議会の反応はシビアだ。何よりも議員の激しい追及にさらされ「それも・・条例が出来てから考えます。」なんて答えざるを得ない職員が不憫にさえ思えてくる。

 神奈川県の“法律”に値するのが条例。淫行や痴漢を捕まえるときに適用される「迷惑防止条例」のように時には刑法などの国の法律以上に活用される制度であり、社会の変化に応じて作られたり廃止されたりしなくてはならない。しかし、神奈川にもたくさんたくさんある条例の、その条文の一語一語が県民の言動を制約したり強制したりする効力を持つことにこそ充分に意を置かねばなるまい。管理型社会が理想であるわけではないのだ。


 今日は明日の採決に向けて各派の意向を調整する日。この分では県庁近くに宿の手配が必要になりそうです。
 
posted by おさだ at 08:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治