海老名の県議定数が増えることはありません。
神奈川県議会の本来の議員定数は120となっていますが、厳しい経済状況が続くなか県庁の職員削減など行政改革と呼応する形で現在までに107に削減されてきています。
この度私たち自民党では更にこの定数を8減らして99とする案をまとめました。主に横浜市内の定数の多い選挙区で議員の数を減らす方向で今後各党との調整に入ります。
かつて県議の定数は各選挙区ごと6万人の人口に対して一人という大まかなくくりで決められて来た経緯がありますが、海老名はようやく人口12万人に達したものの県下全域の人口増もあり、今では人口8〜10万人に一人といった割合となっています。まして全体として削減傾向が続く中、今後海老名の定数が増加することは、現状ではありえない状況です。
そもそも、海老名や座間のような定数1の“一人区”があるかと思えば定数9の相模原のような大選挙区が混在して一つの議会を形成していること自体いびつであると感じています。
誤解を恐れず言うならば、定数1と定数9の選挙区ではおのずと選らばれる議員の質も選ぶ側の市民の思いも違ってきます。
定数1の議員はより幅広い支持を得なければ当選できませんのでオールラウンダー的な考えを持つ人が選ばれる傾向があります。一方定数の多い選挙区では政党色などをはっきりと示す人でないと当選できないのが現状。
そして県議会の大多数の議員はこの定数の多い方の選挙区から選ばれていて一人区の議員などはごくわずか、したがって全体として政党色のハッキリとした議会が形成され、どっちつかずのオールラウンダーでは力を発揮できないのもまた現実。
更に、数年後には相模原市も政令市に移行するでしょう。そうなると横浜、川崎と併せると県内人口の65%を政令市の市民が占めることになります。
ほぼ全ての行政において県と同等の仕事をする政令市では県行政の果たす役割はごくごくわずか。そうしたところから県議会議員をたくさん(つまり議員の6割以上)選ぶ必要があるのか?
今回は残念なことに私の力不足でこうした本質に迫る議論を吹っかけはしたものの充分な論戦を展開できずに終わってしまったのは残念。しかしこうした論陣を県議会において今後も張って行きたい。そう考えています。