2009年06月30日

齢(よわい)

 一流ホテルに勤める後輩に言われてしまった。「先輩、あまり持ち物とかにはこだわらない方ですね。」
 選挙のとき、このかわいい後輩には「先輩、名刺交換は名刺入れと共にするものです。」と忠告されたことも・・当時毎日たくさんの名刺を配る自分はまるでトランプのような束を直接ポケットに突っ込んでいたものだから・・・

 こんなこともあった。先輩議員につれられ入った寿司屋。あがりがまちに脱いだ先輩の靴をそろえながら女将が言った。「先生さすがにいいものお履きですね。自分がわかってらっしゃる。」

 女将の褒め方もまた手足れたものだが“自分が分かっている”身だしなみか・・・と、私はしばらく考えてしまった。

 これまで、政治家はファッションなんて小事に感(かま)けることなく、ストイックに仕事に専心するものだ。と私は思ってきた。またそれが格好良い生き方なんだと。しかしどうもそんなことでもないようだ。

 もっともブランドものなんてものにこだわる気はそれでも起きないが、靴の汚れ、ズボンの折り目、ネクタイの結び方、ワイシャツの袖口・・・そして名刺の差し出し方、そうしたことに気が回らないようでは小事が大事、仕事も人間関係も気が利かず、と判断されてしまう世代ということのようだ。

 横須賀で私よりも一回りも若い市長が誕生した。そんなこともあって“若さ”はすでに私の付加価値ではなくなった。と判断することにした。
 仕事のこなし方、酒の飲み方、遊び方、それなりの世代のそれなりの立ち居振る舞いということについて、少しは考えてみる価値はありそうだ。
posted by おさだ at 07:53| Comment(0) | TrackBack(4) | 政治