2009年09月30日

第二東名という通称はおかしい!

 1時間40分にわたって常任委員会で質問を致しました。

 色々と議論を展開してみました。特に新政権誕生によって神奈川の道路や川の整備はどのような影響を受けるのか?やはり相模縦貫道の完成が大幅に遅れたり、相模川の治水対策が遅れるのは想定していかなければならない状況です。

 硬い話ばかりではつらいですからね、先日も書いたサイクルロード構想もぶち上げてみましたし、それから一つ投げかけてみたのは第二東名の名称の話・・・

 第二“東名”って言うけれど、東京と名古屋を結ぶから東名なんでしょ?でもどう見たってこの道路は海老名まで来たらその先東京へ向けて伸びる可能性はゼロに等しいのでは?
 そしたら海老名と名古屋を結ぶのだから名前(通称は)東名じゃなくて海名(カイメイ)高速だ!いや百歩譲っても神奈川の神で神名高速じゃなきゃおかしいのではないか?

「はい、分かりましたそうします!」なんて返事が返ってくる話ではありませんが、ネーミングライツってのは地域にとって大切なこと。神奈川県として状況を見計らいながら国や道路会社に対して働きかけて行くことと致しました。

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2009年09月29日

瑞穂の国の民として

nukihosai1.JPG 昨日は宮中で執り行われる新嘗祭(にいなめさい)に際して神奈川県を代表してお米を献上する大谷の間宮さんの田んぼにて抜穂祭という神事が執り行われ、春から丹精こめて育てられたお米が収穫されました。
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 米が主食であり、米がお金の代わりさえしてきた日本の稲作文化。皇居でも豊作を祈願し、収穫に感謝する神事は一年間の行事の中でも最も大切な慣わしだとか。
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 白装束に早乙女姿。海老名の地が県内でも有数の穀倉地帯であることを改めて実感します。
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2009年09月27日

無料化よりも障害児教育をなんとかして!

LQ.JPG 週末は神奈川県内の養護学校のPTAの皆さんらによるシンポジウムが開催され、私はゲストとして招かれ参加して来ました。

 なにしろ神奈川の養護学校は大変な状態になっています。最も大きな問題は養護学校の数自体が足りずにどの学校も定員を大幅に超えて生徒を受け入れていること。最大瀬谷養護学校の240%を筆頭にどの学校も定員を超え、その結果教室が足りないトイレが足りない、教員が足りない、給食が足りない、体育館が足りない、送迎バスが足りない・・・

 トイレには行列ができ、排泄指導をする先生と生徒がドアを半開きの状態で・・・

 雨の日の体育館は満杯で、仕方が無いから玄関フロアーで体育の授業・・・

 バスの送迎に1時間、2時間乗車はざら・・

 今に始まったことではないのですが、私も当選した直後からこの問題に直面し、昨年この団体の皆さんと一緒に議会への請願を提出し、各会派の合意とりまとめの仕事をさせて頂き、結果全会一致での可決成立を実現しました。
 請願の中で半開きのドアーで排泄なんて人権問題だ!と言ったこともあり、ようやく県の教育委員会も改修に向けて動き出してくれました。しかし、それだけでは焼け石に水・・・少なくともあと10校程度は養護学校を造らないとどうにもならない。

 新政権誕生で来春から高校の無料化が実施されるそうです。財源の問題を考えると「どうするんだろう?」と心配ですが、もしそのお金が有るならば国は是非養護学校の惨状に目を向けて欲しい。特別なことを求めているのではなく、当たり前のことを求めているのだから。

 
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2009年09月26日

かながわサイクリングロード構想

 明後日に行なわれる神奈川県議会の建設常任委員会で私は構想を提案しようと計画している。

 それは神奈川県中を自転車で移動できるサイクリングロードや遊歩道をネットワーク化する壮大な構想だ。

 なにを大それたことを・・・と思われるかも知れない。しかし決してそんなことは無い。

 海老名にお住まいの方なら横須賀水道の水道みちというのをご存知だと思う。あれは県西部の酒匂川や相模川から横須賀までまっすぐに幾筋も通っている導水管という大きな水道管の上部にある道だ。地下を水道管が通っている関係で地上部を車道にするのが難しく、多くは緑道などとして各々の市や町が整備したり、あるいは荒れた状態になっている場所もある。これが県の西部から東部に何本も一直線に貫いているのだ。

 横須賀水道に限らず、横浜水道も県営水道も多くは県の西部から人口の密集する東部に向けてこの導水管を敷いている。これを県全体のスケールでサイクリングロードや遊歩道としてネットワークして行こうというもの。

 更にもう一つ。今度は北から南の方向に流れているものがある。それが相模川や境川などの大小の河川だ。この河川の堤防部分も堤防道路としてサイクリングロード化することができるし、すでに進んでいる地域も多い。

 この神奈川を東西に走る水道みちと南北に走る堤防道路をつなげていく。これが私がこれから県議会議員として提唱して行く「かながわサイクリングロード構想」だ。

 明後日はその一発目の質疑になる。できる、とか、できない、とかいう議論ではなく、まずは提案として県当局に受け止めてもらうことから始めねばならない。
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2009年09月25日

マニフェストにも限界

 前略、こんな評論家みたいなことを書いても仕方がないし、県政の話題でも書きたいところなのだけれど、選挙の後遺症だろうか・・パソコンの前に座るとこんな内容が指先から湧き出てしまう。最近日記が長くなってしまうし、興味の無い方はどうぞ読まずに飛ばしてください。おさだ


 マフェストを提示しての選挙もすっかり定着して、以前の抽象的で守られない公約による選挙に比べてずいぶんと進歩したものだと感心している。

 しかし、このマニフェストにも限界があると、今回の総選挙を通じて感じている。
 二大政党の時代が到来し、国政の選挙は国民が甲か乙か、政権を選択する選挙ということになった。こうした中、各々の政党は「我々が政権を取ったらこういうことをします。」という政権公約、つまりマニフェストを発表するわけだが、その内容は福祉から環境から農業、産業経済、教育、外交、防衛・・・多岐にわたり何十何百もの項目に渡る。一個人としてその一つひとつの項目を見れば中には賛成できるものもあれば、できないものもあるのが普通であろう。しかし選択は甲か乙か、どちらかのマニフェストを選ばねばならないというのが現実だ。

 加えて小選挙区の制度では国民の10%も動けば今回のような極端な結果を生み、勝った方に絶対的な決定権を与えることになる。

 決して私はマニフェスト選挙を否定しているのではなく、選ばれた方の政党は勝ったからといって自分たちのマニフェストが全て賛同された!と思うのはいささか無理があるということ。今回の選挙で言えば国民は概ね民主党のマニフェストを選択した。しかし、実際政権の座に着いてみれば高速道路の無料化など国民の支持を得られない項目も出てくるはず。
 これは民主党が政権を取っても自民党が取っても同じことが言える問題で、言わばマニフェストにも限界がある。ということだろう。
 言論というのは難しいもの。きっと誤解をされるだろうからもう一度言うが私はマニフェストを否定するものではない。ただ、政権選択の選挙、あるいは市長選挙などの首長選挙でも同じことが言えるが、選ばれた側は勝ったからといってマニフェストという免罪符をもらったわけではないということを自覚しなければならず、個々の政策について一つ一つ民意を諮る必要があるということ。

 さて、あるまちで選挙のたびに公開討論会の企画運営に携わっている友達が酒の席でこぼした言葉がショックでした。彼は言います。「公開討論会なんて意味無いことが今回と前回の郵政選挙で分かったよ。」「討論会で候補者の主張の違いを有権者に分かってもらおうと努力したけれど、結局風だかなんだか分からない雰囲気にどっと流されて結果が出てしまう。」「討論会を見て有権者が判断してくれたという実感が持てない。俺たちの努力はなんだったんだ。」

 「決してそんなことは無いよ。今回の選挙は特別だ。地方の選挙なんかじゃホントに有効な取り組みだよ。」「これが絶対なんて方法は無いけれど、地道な努力を怠ってはいけないよ。」と私は説得を試みたが・・・彼の納得を得ることができた実感は無い。
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2009年09月24日

総裁選挙

I.JPG 自民党の総裁を選ぶ選挙が行われている。昨日は横浜駅の西口に三人の候補者が揃い街頭演説が行われるというので行って話を聞いてきた。

 国民の約70%が民主党政権を支持している。しかし、一方で国民の約70%が自民党の再生に期待している。

 自民党という野党の一政党のトップを選ぶ、党員による選挙であり、今はボロボロになった自民党をどうやって再生させて行くのか、新しい総裁にはその明確なビジョンが求められている。

 河野氏は「派閥をぶち壊して古い政治家には引導を渡す。」と息巻く。
 
 谷垣氏は「大敗をして仲間がみんな傷ついているときだからチームワークを大切にして行く。」と友愛を説く。

 国民を唸らせるような大改革を行なって欲しい期待もある。しかし一方でマスコミや大衆に迎合せず、地味でもいいから本物を求める政党であって欲しい。という思いもある。
 無理なバラマキ政策を推し進める民主党との対比で考えるならば、やはり後者の姿勢で地に足のついた政党であり続けることが大事なのかな・・・

 いずれにせよゆくえを左右するのは一般党員による地方票だろう。私も今日は態度を決めて一票を投じたい。
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2009年09月20日

仏に惚れる

 ラフカディオハーンという米国人がいました。日本が開国し明治時代が始まった直後、ニューヨークで行われた万国博で日本人が出品した瀬戸物や伊万里焼などの品々を見た彼は言ったそうです。「これは人間が作ったものではない。きっと妖精が作ったに違いない。」

 やがてハーンは日本にやってきます。明治のこの国をくまなく見た彼は書物に書き残しました。「この美しい国日本。この人たちが残した数々の遺産、そして芸術、文化などは世界のどの国を見ても無いすばらしいものだ。そしてその芸術の中でも最もすばらしい芸術品と言えば、それは日本の女性だ。」

 やがてハーンは日本人の女性と結婚し、小泉八雲という名で小説を書きます。

 八雲は書きました。「今、この国はものすごい勢いで西洋化している。この優れた国民の作りあげる製品はどれも精密で、やがて西洋の製品を追い越すだろう。」
 八雲は続けます。「やがて国としても西洋に追いつき追い越すであろうけれど、そのときこの国の人々は日本人でなくなっている。それは日本人によく似た西洋人だ。」

「日本人よあなたたちのそのすばらしい笑顔を忘れないで欲しい。やがて日本人たちは変わってしまったみずからの笑顔に気付くでろう。そして自分たちのかつての笑顔があの村の辻々や祠(ほこら)の中に立つ石仏の笑顔そのものだったことにどうか気付いて欲しい。」

 明治の時代に私たちの行く末をこんな風に案じ、見事に今の私たちの国を見抜いていた外国人がいたことに驚きます。小泉八雲はどんな石仏を見たのでしょう。二人の仏が肩を寄せ合う双体道祖神あたりだろうか・・

 さて、8月の盆以来一ヶ月ぶりにお休みを頂き、初秋の鎌倉を歩いてきました。まだまだ紅葉には早い観光客の少ない季節です。目的は円覚寺の石仏群。ここで一目惚れするような一体の石仏に出会いました。いつの時代のものかは分かりませんが、台座に「材木座」の文字があります。八雲が見たであろう愛くるしい石仏とは趣が違いそうですが、いにしえの鎌倉びとの洒脱を感じる石仏でした。仏に一目惚れなんて・・あるんですね。
~oΕ.JPG

注)小泉八雲に関する記述は私が子どもの頃に読んだ本の記憶によるもので、詳細なものではありません。
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2009年09月17日

民主党政権誕生に寄せて

 ニッポンの政治に新たな一歩を示す政権交代が行われました。民主党政権にまずはエールを送り、しばらくは温かい目で見守りたいと思います。細かなことで揚げ足を取って政権を転覆させるようなことがあっては国民の利益にはなりません。

 そして私たち自民党はこの機会にしっかりと党の立て直しと体質の改善を図り、4年後には正々堂々と政策論で民主党政権と交代できる体制を作り上げる。

 自民党や民主党のために政治があるわけではありません。どっちがやっても国民のためになればいいのだから。

 4年後にはと書きましたが、新政権がこれまでの硬直したわが国の政・官・業のしがらみに風穴を開けるのにそのくらいの時間は必要でしょう。そして自民党の方も古い体質の政治家を追い出し、地方組織まで含めた自己改革をするのに少なくとも2〜3年はかかると思います。


 昨日は県議会本会議の開催日。松沢知事にイマイチ元気がありません。きっと・・・「国会議員のままでいたら俺も今頃入閣してたかもなぁ・・」なんて思っているのだろうか。
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2009年09月16日

自民党はみずから野党に下野したということ。

 先の衆議院選挙について意見を総括して述べよ。と、自民党から求められています。今日の午前中までに提出しなければなりません。

 そりゃ言いたいことは山ほどもあるさ・・・国会議員の結束が緩んで内紛したことが敗因、政策がブレたことも敗因、総理の失言も敗因・・・

 ただ、ここは一点にしぼって言うつもり。

「今回の選挙で党本部から送られて来たチラシも資料も目を通せば民主党に対する批判、ネガティブキャンペーンばかり。自民党が批判される政党から批判する政党になったとき、みずから野党に成り下がったということではないか?戦略責任者の猛省を求める。」

 以上のことだけ言うつもりです。なぜなら今後も自民党は民主党政権への批判などする必要は無いから。それは民主党に一票投じた国民がより厳しい目でしてくれるはず。それよりも私たち自民党はみずからの自己改革にまい進すべきだから。
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2009年09月14日

浅尾さん23億円ですよ。

 今日から県議会9月定例会が始まります。今県議会の控え室から日記を書いていますが、やはり私は議会人、議会で議論しているときが生きがい感じるときですね。

 それにしても、浅尾慶一郎という人が、参議院から衆議院に鞍替えしたいと所属政党(民主党)の反対を押し切って参議院議員を辞職してしまった。そのおかげで10月25日投票の参議院補欠選挙を神奈川県中で行なわなくてはならない。しかも任期は来年7月までしかない参議院議員を一人選ぶために・・そしてそのために使わなければならない国民の税金はなんと約23億円に上る。

 それにしても、浅尾慶一郎という人が、参議院議員から衆議院議員になりたいがために23億円の選挙費用とは・・・民主主義のための経費と言えばそれまでだが、あまりにももったいない。彼はいったいこのことをどう考えているのだろう?
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2009年09月13日

新型インフル・子どもの呼吸器に強い症状。

 新型インフルエンザによる危機が迫っている。高齢者が危険とか、糖尿病や高血圧、妊産婦が重篤化するなど言われていたが、ここへ来て児童が呼吸不全に陥るケースが相次いで報告されている。

 以下は産経ニュースより実例。

 新型インフルエンザに感染した子供の呼吸状態が短時間で急激に悪化する症例が相次いでいる。持病のない健康な子供でも、高熱が出てから数時間後に呼吸困難に陥った例もあり、小学生の患者に多くみられる。季節性インフルにはみられない新型特有の症状として、医療機関が警戒を強めている。(今泉有美子)

元気だったのに…
 「朝になっても、熱が下がらないんですが…」

 8月上旬の朝。小学4年の男児が、母親に連れられて東京都文京区の診療所「森こどもクリニック」を受診した。

 男児は前日夕方、39.7度の発熱で同クリニックを受診。子供が高熱を出すことはよくある。森蘭子院長は解熱剤を処方し、男児は一度、帰宅したが、高熱が治まらないという。


 男児は待合室で「薬は嫌だ!」などと比較的元気だった。新型感染が疑われたため、別室で診察を待っていた約30分の間に容体が急変した。森院長が別室に入ると、男児の顔は真っ青で、話ができない状態。重度の呼吸困難を起こしていた。隣にいた母親は男児の弟と絵本を読んでおり、変化に気付かなかった。

 男児の急変に驚いた母親は「朝は元気で、仕事に行こうか迷ったほどだったのに…」と声を詰まらせた。森院長は「30分であそこまで容体が変わった例を季節性インフルで見たことがない」と説明する。

 男児は総合病院に搬送され、回復した。森院長は「もし、容体急変に気付くのが遅れていたら、最悪の事態を招いていた可能性もあった」と振り返る。


 新型インフルが拡大を続けた今月上旬、森院長は都内で開かれた小児科医の勉強会で男児の症例を報告した。すると、同席した小児科医のうち3人が同じような症例を経験していたことが分かったという。

小学生に集中?

 東京都府中市の都立府中病院でも同様の症例が出ている。

 同病院では7月下旬以降、新型と診断された子供のうち、呼吸状態が24時間以内に悪化して入院した子供が8人に上った。季節性では乳幼児が重症化するケースが多いが、患者の年齢は3〜13歳で半分以上が小学生だった。

 同病院小児科の寺川敏郎医長は、「長く医師をやっているが初めての経験。重症化する子供が小学生に集中している理由も分からない」と話す。

 入院した子供のうち4人にぜんそくの持病があったものの、ほかの子供にはなかった。


目を離すな

 子供が新型に感染した場合、保護者は何に注意すればいいのか。

 日本小児科学会会長で横浜市立大小児科の横田俊平教授によると、呼吸状態が悪化している子供には、問いかけに答えることができない▽呼吸が異常に速い▽鼻がビクビクする−といった症状が出るという。

 「子供のインフルといえば脳症が心配されてきた。しかし、新型では呼吸状態が急激に悪化する子供もみられる」と横田教授。「季節性、新型を問わず、子供がインフルにかかったら保護者は目を離さないことが重要だ。高熱だけなら慌てる必要はないが、呼吸の状態が悪い場合には医療機関を受診してほしい」と呼びかけている。


 長田・・ウィルスは日々姿を変えて生きている。決して油断はできない。

 だけどやがて・・危険だ!危険だ!と大騒ぎをして結局大したことなく事態が収束するかもしれない。そのとき、「あいつ(長田)は大げさなことを言って!大したこと無かったじゃないか、バカなやつだ。」とさげすまれるならそれが政治家として最も望むべき結末なのだ。
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2009年09月12日

予算凍結

 逆風も向きを変えれば追い風になる。とか言った人もいるそうだが、これまで「国政の混乱を地方に持ち込まず、政党とは距離を置き推薦は受けない。」と言っていた川崎の市長さんが、総選挙での民主党圧勝を見たとたんに来月の選挙で「民主党の推薦を頂きたい。」なんて言い出したから、調子のいい人だなぁ・・と思っていたら、当の民主党から「別の人を応援します。」とあっさり袖にされ、怒りの自民党からも候補者を出されることになってしまった・・実に痛快至極。

 ことほどさように、これからしばらくは政権交代による地方自治の混乱は色々な面に現れるであろう。

 当面最も大きな問題は次期民主党政権が選挙で公約していた予算の組み換えと景気対策のための基金凍結問題である。

 これから始まる県議会でも
@介護職員処遇改善基金 約62億円
 →介護職員の給与等処遇を改善するための基金。
A高校生就学支援基金 約26億円
 →奨学金の拡充と私学の授業料負担軽減のための基金。

 そのほか環境関連、医療関連など6つの基金が、国からやって来るお金で作られる。これは自民党政権時代に景気対策として決められた予算だが、民主党はこれらは無駄なので凍結をして国に返還させるとしている。宮崎県の東国原知事などは「返せない。裁判だ!」と言っているし、この他にも新型インフルエンザ対策など待ったなしの課題のための予算もあり、私も返還できるわけが無い。と思っている。

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 君子豹変、過ちを改めるにはばかることはない。民主党の現実的な対処に期待したい。

 写真・秋の透き通った青空はすがすがしくて気持ちがいいですね。通勤中の車窓から。
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2009年09月11日

不思議な現象・党員増加

 総選挙でボロ負けした自民党だが、昨日県連幹事長から聞いた話では全国から「自民党の党員になりたい。」という申し込みが党本部に殺到していると言う。Eメールによる激励も日々100件を超え、そう言えば神奈川でも自民党学生部に対して今年は7人の学生が自主的に入会を申し込んできた。自主的に入ってくるやつなんて今までほとんど無かったのに・・

 いずれも今までに無い現象が起きている。ゆり戻し・・ということか?
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 写真は一昨日神奈川県庁で開催された「地方分権推進大会」の様子。私たち地方自治に携わる者の究極の目標は「地方政府」を樹立すること。政権交代可能な二大政党のせめぎあいの中でそれが実現されることを目指したい。
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2009年09月10日

新型インフルエンザに備えて15億円

 いよいよ始まる9月定例議会では、神奈川県が進める新型インフルエンザ対策について15億円ほどの買い物をしますよ。という案件(動産の取得案)が提案される。

 買おうとするものは・・・

1・タミフル100カプセル包装品を64,080ケース 約12億4千万円

2・リレンザを62,467箱 約1億7千万円

3・個人防護具セットを116,992セット 約1億5千万円

 総額で約15億6千万円分の備蓄をすることとなる。これは当初計画で平成23年度までに備蓄しようとしていたものをこの冬の大流行に備えて2年前倒しで買い揃えるもの。
 とりあえず買えるものから買っておかなくては!といった切羽詰まった状況でもあり、予防ワクチンについてはまだ備蓄できる状況には至っていない。先に冬季を迎え、流行を経験したオーストラリアでは重症化した患者も多く、その際に必要な人口呼吸器の増設が必要であることが報告されている。

 備蓄しなくてはならないものは際限なく有るが、大切なのは国民個々の予防対策と家庭での備蓄だ。マスクが店頭から無くなったと大騒ぎをする前に皆さんの対応をよろしくお願い致します。
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2009年09月09日

深刻な事態

 2,500億もの税収減というショック!

 自民党の県議会議員39名が集まり、14日から始まる定例議会に先立って当局より補正予算についての報告を求めた。

 景気の悪化から今年度当初(4月)には昨年に比べて県の税収がおおよそ2,000億円減るだろうという見立てをしてスタートした。しかしこの9月まで来た状況では景気の悪化による企業の業績悪化は更に深刻で、企業から頂く税金が更に500億円ほどの減収になるだろう。という報告があった。つまり2,500億円の減。

 一口に2500億円と言うが、例えば海老名市の年間一般会計予算が3百数十億円だから、海老名市を7つも8つも経営するほどの予算分が神奈川県では減ってしまうということだ。(とても乱暴な例えかもしれないが・・・)

 これから更なる支出の抑制策を講じなければ神奈川県は職員の給料を払えないとか、業者に発注した業務の支払いができない、言わば不渡りのようなことになりかねない綱渡りの財政運営となる。

 更に、国の講じた総額14兆円もの景気対策によって福祉や教育、医療などの分野で様々な基金が神奈川でも創設され運用段階に入っているが、新政権はこれらを凍結すると言っている。そんなことになれば私たちの神奈川県の財政はまったくのお手上げ状態になってしまう。
 議員からの鋭い質問に対して当局は「いまだ国からは何も言ってきていないので我々としては既定の方針に従って粛々と事務を進めるしかありません。」とのこと。

 14日から始まる議会ではこのことが最も重要な論点となって審議が進められることになるであろう。
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2009年09月08日

官僚たちの夏

 神奈川にもゆかりの深い作家(故)城山三郎氏の書いた「官僚たちの夏」という小説がテレビドラマになっている。と聞き、私もかつて読んだその本を本棚の隅から引っ張り出して読み返してみた。

 ニッポンが高度成長を走りはじめ、所得倍増を掲げる時代に生きた官僚たちが国家のために発揚たる思いで奔走するノンフィクションに近い物語。

 今のような世相の中で、この小説をドラマ化しようとしたテレビ局もなんらかの意図があったものと思うが、今ほど官僚(公務員)というものが国民から見下されてしまっている時代も無い。政治家は官僚叩きをすれば面白いほど選挙の票が集まる時代である。それでもなお公僕たちは黙して反論しようする姿もない。

 本当にそれで良いのだろうか・・・

 もとはと言えば、あれをやって下さい。これをやって下さい。と政治家が官僚に媚び、地元に小さな点数を積み上げてきた“陳情型”政治がいけない。かといって首根っこを引っ掴んで仕事をさせたからといって良い仕事ができるわけでなし。これから政治家と官僚の関係をどう再構築してゆくか・・・大切な課題だ。

 私は県の職員の皆さんとお付き合いするときに心がけている三つの訓がある。

 威張らない。
 媚びない。
 馴れ合わない。

 それが必ずしも正しいわけではないだろう。一人の政治家としての一つのスタイルだ。
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2009年09月07日

選挙区制度の問題ではない。

 比例区で復活当選する制度について誤解している人が実に多く驚かされる。

「古株ばっかり比例の上位で優遇され当選して、若いもんは当選できないじゃかいか!」みたいなことをよく言われ・・・?誤解に気付く。確かに神奈川で比例復活したのはベテラン議員ばかりだが大変な誤解だ。

「そんなことないんですよ。比例の名簿はみんな一位で横並び、落選しても惜しい負け方をした人から順に拾われる仕組みになっているんです。」

 なんて説明するのも、選挙が終わった今となってはなかなか骨の折れる仕事。

 小選挙区制度は今回や前回のような極端な結果の出やすい選挙制度だ。(それを緩和するために比例制度があるのだが・・・)だからこれを元の中選挙区制度に戻した方が良いのではないか?という意見も出始めている。しかし自民党が負けたからといってそんなことを言い出すのはみっともない話。どんなに試行錯誤を繰り返しても選挙制度にこれがベストと言える方法は無い。要は立候補する者と選ぶ者の成熟度の問題なのだ。
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2009年09月05日

野党

 成熟と腐敗と再生を繰り返すのが生命にとっても政治にとっても宿命か・・・

 なかなか敗戦のショックから立ち直れないまま一週間が過ぎようとしている。民主党や他党の政治家も色々で、こんな時に人間性が表れるもの。それみたことか!とばかりに高飛車な態度に出る人もあれば、気遣いをして政局の話を避けてくれる人もある。つくづく「四年前の自分はどうであったか?」と自戒するばかり。

 しかし、あの激しい逆風の選挙の中でもしっかりと這い上がってくることのできた、強くてセンスのある衆議院議員がわずかに残った自民党なのだから、その精鋭をもってスリムになった党勢で自民党の本質を立て直してくれるものと信じている。

 私は・・国政においても県政においても名実共に“野党”になった。それはとてつもなく不安で寂しい出来事であり、これからしばらくはこの状態が続くのであろうと思うと押しつぶされるような気分にもなる。
 ただ、プラス思考で考えれば、議員としてしがらみに囚われず、これまで以上に正論を吐けるチャンスだと、ここへきてようやく思えるようになってきた。

 良いことはよい。ダメなことはダメ。反対する前に対案を。健全な野党でいることは与党でいることよりも難しく、やりがいのある仕事なのかもしれない。

 しばらくは仕方がない、覚悟してろよ。
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2009年09月02日

県政

 選挙運動に明け暮れる日々が続いたが、県議会議員としての本来の仕事を忘れたわけではない。

 今年は建設常任委員会に籍を置かせて頂いている私にとって地元海老名では、氾濫する永池川の整備と相模縦貫道路の開通という二つの課題が重要案件となっている。

 とりわけ今年もこれからの台風シーズンに氾濫の危険が高い永池川の東名高速から上流部分の整備は、市民の安全確保と自然環境を守る意味から重要。今年はこの整備計画を国の河川整備計画の中に位置づけさせる手続きと地元住民への説明会に入る手はずを整えて来た。国の整備計画?と大げさに思われるかも知れないが、この川はれっきとした一級河川だ。

 しかし、残念ながら国政において民主党に政権を渡してしまった。同党の政権公約では「予算の組み替え」を行い不要不急の公共事業は切り捨てる。としている。もっともな主張だが・・

 県の担当者との打ち合わせでは民主党の説明では河川や道路の整備は真っ先に削減の対象となる様子なので、永池川も相模縦貫道も整備が難しくなるのではないか?少なくとも1〜2年の間事業が凍結されるのは避けられない。との見通しだ。

 こうした国政の余波は今後行政のいたるところで具体化するだろう。厳しい状況が続く。

 すみません。今日は時間がなくて文がうまくまとまりません。 
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2009年09月01日

新政権へ

 選挙から一夜明けた昨日、つぶれてしまった声で支援者へお礼の電話をかけたが、昨日までと同じ口がしゃべっているのか?と思うほどろれつが回らない・・

 深い反省と自律をもって一から出直しを図らねばならない自民党。私はその先駆けとなって働けるよう頑張りたいと思う。

 永いことこの国の政権を担ってきた自民党と民主党政権との大きな違いであり、新政権の使命は“政治主導の行政運営”であり“官僚との適正な距離”ということになるであろう。あまりにも永く続いた自民党一党による政権は官僚組織と癒着し、本来国民の選択のもとに政治が意思決定しなければならないことを行政にゆだね過ぎてしまった。そのことに怒りを感ずる自民党議員も居たが、すでに出来上がってしまっているシガラミの構図に多くはあらがうことができなかった。

 確かに近代国家における行政の仕事は複雑で難解、そして責任が重い。東大法学部を出た頭の良い人たちばかりが牛耳っている中央官庁の仕事を専門家でもない、むしろのぼり旗一本立てて選挙を勝ち抜いたり、台所の声を政治に生かそう!なんていう主婦がコントロールして行こうというのだからこれは大変なこと。高度成長の時代には田中角栄のようなドスの効いた人物が現れて「よっしゃよっしゃ責任は全部俺が背負うから君たちは思いっきり仕事をしたまえ。」と気前よく丸投げして役人の奮起を促す手法も通用したが、財政の厳しい今の時代にそれはありえない。

 民主党政権には政治主導の行政を実現してもらいたいと期待している。ただ、神奈川県議会での様子を見る限りでは、役人に質問の原稿を作らせて読み上げている議員も見受けられるのが素人集団民主党の現状(もちろん自民党にもいないわけではないが・・)その姿は脱官僚主導を掲げる清新なイメージからはあまりにもかけ離れていると感じることが多い。そしてそれは国政においてもそんなに違わないのではないか・・

 官僚の作り上げた組織は沼のように深く不透明、そして老練。一枚岩のようで実はそうではない。責任回避のためには雲をつかむような組織になり、自己防衛のためには結束する。派閥あり、学歴格差あり、出世争いと足の引っ張り合いもあり、怠惰なようで実はものすごいエネルギーも使命感も持っている。そしてこの国を悪くしようと思って働いている役人はいない。

 毒をもって制するわけにもいくまい。どこまでできるか民主党。
posted by おさだ at 08:09| Comment(0) | TrackBack(1) | 政治