2009年10月10日

詩の話

 人は古今東西死を恐れ、不老不死を求めて来た。しかし、本当に死なない、死ねないとしたらそれはハッピーなことであろうか?死ぬのは恐怖だが、永遠に生き続けるのは更に苦痛な気もする。


 詩人、谷川俊太郎さんの詩に百三歳になった鉄腕アトムの話がある。

 103歳になったアトムは夕日を眺めながら「僕には魂というものがあるのだろうか?」と自問自答するシーン。
 姿は生まれたときと同じ。アトムは、人一倍正義感も強く寅さんにも負けない人情もあるのに・・・魂はあるのか?と自問する。

 ある日ピーターパンに会ったことがある。そのとき、ピーターがアトムに言う・・・「君っておちんちん無いんだって?」するとアトムはついついたずねてしまうのだ「それって魂みたいなもの?」

 ピーターは笑い転げた・・・

「美しいなぁ・・・」と夕日を眺める彼・・・・きっとこれはちょっとしたシステムのバグ(不具合)なんだと自分に言い聞かせて飛び立って行くのだった。

 谷川俊太郎 詩集「夜のミッキーマウス」より
posted by おさだ at 07:25| Comment(0) | TrackBack(1) | 政治