2009年11月16日

パンドラの箱?

 新政権による事業仕分けが連日報道されている。マスコミの報道姿勢は依然新政権へ期待感から好意的なものが多いが、仕分け作業で説明役を務める役人はあたかも罪人のような扱いであまりにもかわいそうな気がしてくる。

 こんな状況で役人の人たちもいつまでも黙ってはいられないだろう。と言うよりそういう時代がやってきたということだ。これまでのように政治と行政がなれあい、政治家がくだらない陳情で役人に媚びを売り、役人が政治家に媚びて懐柔し、議会での追求に手心を加えてもらう・・・そういうことはもう終わりにしなければならないのだ。

 かなり乱暴な言い方だが、私たちの政治はこれまでの与野党対立の時代から政・官対立の時代に移行していく・・・ある意味そういうことではないか。

 しかし、これは大変なことだ。民主党の議員も国民の皆さんも、もちろん自民党の人間もよほどハラをくくってかからねば政治主導どころかかえって官主導を強める結果になってしまうから。
 なぜなら、行政つまり役人の側は政治サイドに比べて圧倒的な情報とネットワークを持ち、執行権という極めて強い権限を持った知能的にも優秀な人たちの集団だから。
 これに我々政治家がメスを入れてチェック機能を働かせて行くには相当な努力と、議決権という権限を最大限に行使しなければ政治家と役人が対等に渡り合うことすら不可能なのだ。
 つまりこれからは与党も野党も良いことは良い、ダメなことはダメ。ダメな時はしっかりと議決権を行使して議案を否決できる議会運営でなければならないということ。

 能力の無い私には怖くもある。事業仕分けの風景を見ていると、私たち政治家はパンドラの箱を開けたのだ、という気がしてならない。これからの時代、議会での審議でもこれまでのように役人が優しく答えてはくれまい。まして役人に議会での質問を作らせていたような怠けた政治家など言語道断。そんな輩はこれからは生きていけまい。これは自民も民主も共通すること。しかし、それが議会制民主主義の本来目指すところだから、是非そうなるべきなのだ。問題は政治家がそのことの困難さを理解した上で今日の変化を迎えているか?ということ。新時代に向けた新たな幕を開けるのか、単に選挙での国民受けをねらっただけの役人いじめのようなことだったらやはりそれはパンドラの箱、しっぺ返しを食うのは明らかだ。
posted by おさだ at 08:02| Comment(1) | TrackBack(0) | 政治