2010年03月17日

満腹は全てを無味に

kobushi.jpg こぶし咲く春、街路樹などでも白くて大きな花弁をいっぱいに付けた樹が初春の青空に両の手を広げています。ところが・・我が家の庭に植えたこぶしの花はちょろりちょろり・・いつもほとんど花を付けません。

 10年ほど前に植えたものですが幹は太くなることこの上なし、茶筒ほどの太さで植えた樹が、すでにひと抱えほどの大木になりました。「どうして花が咲かないのか?」と植木屋さんにたずねると「あなたの宅地はもともと畑だったから栄養が豊富すぎてだめなんだ。」と言う。「根を傷めてやろう。」言った植木屋さんが根の一部を掘り出して二の腕ほどの根っこをのこぎりで切ってくれた翌年は確かに多くの花を付けました。

 さすがにこぶしに悪いような気がしてその後その虐待的な行為はできませんが、実際栄養がありすぎると開花→結実という種の保存本能が減退するというのは野菜を栽培する農家などでは半ば常識で、肥料のやり過ぎはむしろ収穫を減らすそうだ。逆に開花前に水を切らすなどして適度に厳しさを与えることで花も結実も増えるのだとか・・

 空腹は全てを美味にし
  満腹は全てを無味にする

 どこかのスナックのトイレにかかっていた格言カレンダーの言葉だが・・・人間も同じ。程度の問題こそあれ、現代社会の病理そのものか・・・
posted by おさだ at 07:59| Comment(0) | TrackBack(1) | 政治