鳩山由紀夫氏による腑抜けた政治が日本人の中に封印されていた保守的な感覚をゆり覚ました。と、最近つとに感じている。
現状では政権のバラマキ政策を国民への甘やかしだ。とするような批判や、基軸の無い外交や安全保障に対する不安。増長する中国への警戒感といった印象が、漠然と国民の意識の中で一つの形をつくりつつある、といった感じか・・。とりわけインターネットを自己表現の場にする若者や、ごく普通の女性にこそこうした保守的な感覚を持つ人が多く、最近はそうした言動に出くわすことが多いように感じる。
ここで言う保守というのはなかなか定義づけが難しいのだが・・
ポピュリズムに陥った戦後民主主義に刺激を与える意味でこの傾向は好ましいと私は思っている。
しかし一方でこうした国民の中の不安を利用する政治家が現れるのもよくあることで、昔ならば戦争へ国民を向かわせる政治家が現れた。今でもその方向をミスリードすれば保守という感覚は排他的な民族主義であったり、弱者の切捨てであったり、多様性の否定といった好ましからざる方向に進むことがある。永住外国人地方参政権への反対運動は燎原の火のようにたやすく広がったが、そのことの是非は別として、ナショナリズムを刺激するのはいともたやすく危険なことと私は感じた。
最近思う。国民のためになる本物の正しい政治というのは、実はとても地味なものなのではないかと。
まとまらない感想でもうしわけありません。