
全国の都道府県議会の議員500名ほどが東京に集い、毎年一回研修会が行なわれています。党派は関係なく北は北海道、南は沖縄、新人からベテランまで各議会から選ばれた議員が集まって情報交換する場となっています。
一昨日行なわれたこの会合に参加させて頂きましたが、基調講演を行なった時事通信社論説委員の田崎史郎氏の話は実に胸に刺さるものがありました。
「日本の政治は良くなるか〜ねじれ国会の課題と展望」
と題した講演でしたが、とにかく氏の言うことの中で我々参加者にとって痛烈だったのは
「昨今、国民の話を聞いていると“このままでは日本という国が危うい”と多くの国民が言い始めた。これまで自民党政権のころ政治腐敗などで不信を招き、国民から見放されたことは多々あった。しかし、国が危ないと国民が言い出したなんてことは長い記者経験の中で一度も無かった。」
ということです。
今やこの国の主権が危ういと感じている国民は多いはずです。もちろん私もその一人。氏は続いて菅総理は早く退陣すべきだという趣旨のことを滔々と述べられましたが、民主党の議員さんたちはどんな気持ちでこれを聞いていたのでしょう?私たち自民党の議員だって「それみたことか!」と溜飲を下げていたわけではありません。まさにひしひしと感ずる危機感に会場は凍っていたというのが私の感想です。
さて、おかげさまでAPECが無事に終幕しました。しかし、尖閣、北方、TPP・・・これほどまで多くの課題を抱えたわが国の総理が、アピールの場で下を向いて原稿を読み上げるばかりの姿には私も情けないと感じました。それに比べて各国首脳の堂々としてさわやかな立ち居振る舞い・・・。早くなんとかしなければ、本当にこの国は危うい。