2010年11月16日

害虫の発生に悩む丹沢へ

丹沢自画.JPG
 薄曇りの天気の中、環境調査のため丹沢に登ってまいりました。
 今回の調査の主目的は南足柄などで発生している「アカネトラカミキリ」という害虫の発生状況を視察することにあります。どこにでもいそうないわゆるカミキリ虫ですが、こいつが発生しますとスギやヒノキなどの樹木の中に入り込み、木の芯の部分が赤く変色しやがて腐り始めてしまう、厄介な昆虫で、九州などで大量発生し林業に大きなダメージを与えています。
被害木1.JPG
 写真はこの虫が入ってしまったヒノキを輪切りにしたもの。こうなると材木としての価値はほぼゼロに等しく、神奈川の林業にとっても大きなダメージとなります。

 今のところ効果的な防除方法は見つかっておりません。ただこの虫が枯れた枝の付け根から木に入り込むことから、枝が枯れないうちに枝打ちをマメにするしかありません。
丹沢枝打ち.JPG
 この日も多くの作業員の皆さんが懸命に丹沢の山を守るために汗を流してくれていました。

 造営林や里山など、ひとたび人間が手を入れた山はしっかりと手入れをし続けて守って行くか、自然林にもどすかしなければたちまち荒れ果ててしまいます。今回のような害虫の発生や熊などの鳥獣被害、ブナの立ち枯れ、山の崩落などはその結果生まれてきたもの。

 今、私たちの水源の森はとても病んでいるのです。
posted by おさだ at 08:12| Comment(2) | TrackBack(0) | 日々雑感