2010年12月26日

相模川の養殖鮎が危ない!

 相模川の鮎が危ない!県が主導して相模原市内で毎年100万匹規模の鮎の稚魚を養殖し、相模川に放流する事業を行なっています。しかし、この3年ほど前から大変な問題が発生しています。実はこの放流した鮎のほとんどが成長しないまま死んでしまうという。

 先日は県内の河川や湖で漁業を営む「内水面漁業組合」の皆さんが県庁においでになって現状の報告がありました。
内水面2.jpg
 春先、3グラムほどの小さな稚魚を川に放流すると川の深みの中へ入っていけず、浅瀬に集まってずっとその場にいたまま餌もとれずに死んでしまうような現象がおきていると言う。

 実は相模川の養殖魚は養殖した魚から卵と精子をとり、また養殖して翌年の稚魚をつくります。それがすでに28代目にもなっていて、そうした中で固体が野生を忘れ、人を見ても逃げない、ペットショップで売られている熱帯魚のようになっいると関係者は言う。

 養殖施設の水が足りず、ろ過方式によって魚を育てている飼育環境にも問題があるらしい。

 6月になれば多くの釣り人で賑わう相模川。今そこに大きな問題が起きているのです。県としても問題の解決に乗り出していますが、養殖施設の移転など多額な資金を要する側面もあり、解決は容易ではありません。
posted by おさだ at 08:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 日々雑感