2011年09月13日

舞台裏の無い舞台

 地方自治は民主主義の学校ですと、子どもの頃学校で教わった。身近な問題について地方の小さな議会で話し合って決め、実行してゆく。当たり前のことだがそれが大事だ。
 そういう意味では現在の神奈川県は実に優等生な知事と議会の関係が出来上がりつつある。(はっきり言って皮肉だが・・。)

 さて、昨日県議会が開会され、黒岩知事による提案説明(国会で言う施政方針演説)が行なわれた。そこで新聞でも報じられている通り、選挙での公約であった4年でソーラー発電200万戸設置について特に取り下げるでもなく新たに「かながわスマートエネルギー構想」なるものを打ち出した。今度は10年近くに及ぶロングスパンの構想だ。

 つまり色鉛筆を油性マジックに持ち替えて描き直しただけの「餅の絵」なのだが・・・とりあえず色あせにくくした。(これは言いすぎか・・)

 さぁ我々議会もいきなりこんな構想が出てきてしまったので、またしてもなぜ10年なんですか?なぜ自然エネルギーの率は20%なんですか?と根拠を問わなければならなくなってしまった。これまでの4年200万戸のときと同じことの繰り返しだ。根拠と明確なやり方と財源が示されなければこれは政策ではなくてスローガンにすぎないことになる。

 私たち議会も安全で尽きることのないエネルギー社会を実現したいので、本当にしたいので、スローガンはともかくも道筋について議論をしたいのだが・・・。

 残念なことにこうしたことについて膝をつめ、胸襟を開いて知事と対話するチャネルを議会は失っている。知事にもまたそういう政治センスは無い。従ってまったくひらばの議会でいきなり大方針が発表され、ひらばで批判を受け、衆目のもとで限界を露呈してしまう。批判するこちらも虚しいのだが・・いやいやそれがいけないわけではない。むしろそれが民主的な議会のあり方だから、絶対に否定はできない。むしろ有権者から見えないところで議会と執行者が意思疎通を図るようなことは密室政治として批判されてきた。

 だからきっとこれでいいんだろう・・・。たぶん。ただ・・おそらくほとんど前に進まない。

posted by おさだ at 08:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々雑感