2012年01月14日

黒岩知事

それにしても若葉マークの取れない黒岩知事の県政運営は続き、思いつきの独断専行が県民との摩擦を生んでいます。
 先日も医学部の新設をぶち上げた知事に県の医師会が反発し重要施策「医療のグランドデザイン」を審議する審議会から医師会のメンバーが撤退する事件に発展しています。
 医療大学の教授の経験がある知事の“思い”と、学部の新設より既存の医大の定員増が現実的で効率的だとする医師会の意見の相違が深い対立に発展してしまったが、知事に政策めいた深い戦略があるわけでもなくまさに「口は災いのもと」といった程度の発言によるもの。

 だからこそ残念です。

 この問題について昨日の議会では基本的に“静観”すべきとの意見が支配的でしたが、年明けにいきなりぶち上げた「重点三分野新戦略」というやつについても我々議会が寝耳に水なのはともかくも、それを行なう現場との下地が出来ている様子もなく・・・ただ“そうしたい”という希望を念頭に語ったに過ぎないのではないか?と・・推察されます。(もちろん職員はそうは言いませんが。)中身を確認すれば、結局外交施策を除けばどれもこれまでの政策の延長線に過ぎないことが分かってきました。

 震災ガレキの受け入れについてもしかり、わざわざ目立つ形で表明するから放射能汚染を心配する人々の心情を必要以上に刺激してしまっている感がある。

 その一言がいかに大きな意味をもつか、キャスターの頃とは違うのだから、黒岩知事には自重を求めたい。医師会との問題については陳謝されたそうだが、そもそも知事という職責は県民の統合した意思が服を着て歩いているようなもの。そうそうたやすく謝るなんて事態になってもらっては県民にとっても恥ずかしいことなのだ。
posted by おさだ at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々雑感