青い文字のスポーツ新聞の向こうで、だれかがため息をつきました。
吐息がガラスに白い水滴を作るほど顔を近づけて車外の様子を見つめる人がいます。
政治とはなんのためにあるのか?
2月如月、まだまだ夜のやって来るのが早いですね。帰宅の相鉄線でいろいろと思いにふけるには良い季節です。
さて昨日も議会に詰めて政務調査会。
神奈川リハビリテーション病院の建て替え計画が進んでいますが、交通事故などで身体に障害をもった方たちが一定期間入居して社会復帰のためのリハビリや訓練をする施設「七沢更生ライトホーム」も耐震強度が足りないことを理由に取り壊し、同じ敷地内にある知的障害の皆さんが生活する「七沢学園」を改築して知的、身体共にそこに入れ込もう・・という計画がありました。
これはとんでもない!
車イスの方、視力のない人、様々な補装具を付けた方・・・そうした人たちと自律した行動に障害のあるケースも多い知的障害の方たちが同じ動線で暮らすというのはあまりにも危険。
2年前から障害当事者の皆さんと現地へ足を運び、計画の変更を求める活動をして来ましたが、どうにか要望実り、今度の予算でこの「七沢更生ライトホーム」は新たな建物として新築する方針が決まり、そのための設計予算が組まれました。これも私なりのひと仕事。
弱者に光を当てる。それが政治の仕事。
それはあたりまえ。ただそれだけでは駄目だ、それだけならだれでもできる。
ジリ貧の予算からひねり出すばかりの福祉では、やがて枯れ果てる、未来への希望もない。
やはり経済か・・。
次は大和〜やまと〜 満員電車もここからは空席ができ、いつもだれかのぬくもり残る座席に腰をおろします。