県議会震災対策調査特別委員会。岩手県宮古市と宮城県女川町における震災廃棄物の処理状況を確認する現地調査を行なってきました。
宮古市では処理できない廃棄物が野球場を埋め尽くしており、となりの陸上競技場も何もかも公有地のほとんどがガレキで埋め尽くされている状態。

女川町に入るなり街は民地でさえがれきでいっぱい。一年前まではこの道の両側に民家がいっぱい建っていたとは・・

そのがれきを分別処理する現場では、再利用できる物質を取り除く作業が懸命に進められています。鉄などの金属はもちろん、コンクリートやアスファルトも砕いて再利用できます。また石膏ボードなどのアスベストを含む建材などは有害物質として取り除かれます。
余談ながら横浜の山下公園は実は関東大震災のがれきによって作られています。
その膨大な作業現場に入りました・・まずは重機を使っての荒選別を行ないます。

次に機械を使って鉄などを取り除き、泥もふるい落とします。

そして手作業で有害物や資源を取り除く地道な作業・・。
あの山のようながれきを、ここまでして丁寧に処理していたら、果たしてどれだけの年月がかかるやら・・・めまいがするような気にもなります・・。

こうして分別された可燃物の8割を占めるのが木材。この木材が携帯電話くらいの大きさに砕かれ、山積みになっています。手前の三億円犯人のような男は私です。

これを東京都に向けて列車用のコンテナに積み込みますが、ここでも東京都の職員が目視で異物が混入しないか確認します。

そして積み込まれた廃棄物は放射能濃度が測定され搬出されます。

もちろん処理前の廃棄物自体も1kgあたりの放射線量が測定され、場内も常に放射能濃度が測定されており、その値は排出基準の0.1マイクロシーベルト/hを大きく下回る極めて低いもの。

今回の視察を終え、改めてこの被災地のがれきを私たちの神奈川で受け入れて、被災地の復興に協力したい。そういう思いを強くしました。被災者の皆さんがあの宮古の野球場で再びボールを追ってプレーができるようにしてあげたい。そう思えば知事が本会議場で絶句したのも分かる気がします。
ハードな視察の翌朝の報告であまりまとまらない内容となりましたが、ひとまずお許しください。