2012年10月26日

政治センス

 センスの問題と言ったら失礼だろうか?昨日の神奈川新聞等に書かれた記事を読んでつくづく思ってしまった。

 記事は黒岩知事が県内の19市の市長との懇談会を開催し、県の危機的な財政状況を説明したが、議論はまったく噛み合わなかった。というもの。多くの市長から「では具体的にどうするの?」と問われたり、中には先輩首長として知事に忠告する発言も相次いだとか・・・。

 新米知事に海千山千の市長さんたちが一様に厳しい言葉を投げかけるにはそれなりの理由があるのだろう。

 私がその写真入りの記事を読んで気になったのは、黒岩知事が学校の先生のようにパネルを棒で指し示しながら、県の財政状況を説明しているその様子。どうやら逆三角形になっていく人口動態などを示したパネルが並んでいる。

 きっと市長さんたちは内心で思っただろう。「今さらあなたにそんなことを説明されなくとも、とうに分かってるよ。」と。県議会議員あがりの市長も6名もいるし、小なりと言えどもひとたび市長として予算編成をすれば、国の予算状況から県の状況までつぶさに掌握せずに済みはしない。まして、中二階と揶揄される県と違って直接市民と向き合う基礎自治体の苦労は知事の比ではない。

 そんな市長さんたちに対して、ことさらにパネルなど持ち出して子どもにでも教えるように説明すれば、かえって反感を買うという程度のことに思いが至らないのは、まさにセンスの問題ではないか?

「大変な危機です。こんなときどうしたら良いか先輩がた教えて下さい。」と、知事が辞を低くして言えば知恵も協力も引き出せように。
posted by おさだ at 08:11| Comment(1) | TrackBack(0) | 日々雑感