いったどれだけのご縁に恵まれ、どけだけのご縁を忘却して生きて来たのだろうか・・
天袋の片付けをしていたら20代の頃の名刺フォルダーが出てきました。いいかげん捨ててしまおうと、ペラリペラリとゴミ箱に放り込みながら改めてみる懐かしい名刺の数々・・

頂いた名刺の余白にはその日の日付、〇〇にてと会場名、〇〇さん紹介、めがねとか小太りとか・・特徴まで記してあったりして(笑)、当時少しでも人脈を広げようともがいていた自分の必死さが伝わってきて懐かしいことこの上ありません。
県会議員のかばん持ちをしていた頃、弁当屋の店長をして営業に回っていた頃。
20年以上も経てば多くはどこのどなただったか・・思い出せない名刺も多々ありますが、中には名刺交換したその場面を鮮明に思い出せるものもあります。
お世話になりながらすっかりご無沙汰してしまっている恩人。
今はどこで何をしているのだろう?と、折をみて知人にたずねてみたくなる人。
バブルの頃ですから、何やら壮大な儲け話を会社組織(のようなもの)にして立ち上げて、今はもうすっかりどこにいるのか分からないような人。
予想外の転身をした人。
故人。
そしてつい先日「始めまして。」なんて名刺交換したその同じ人と実は25年も前に出会っていたことが判明したり!
こうして、昔頂いた名刺を今のその人の生活と比べてみて思うのは
やはりあのバブル景気に踊らされてしまった人の多くは、その後大きく人生を変えてしまったこと。
たった一度の名刺交換を縁に今も年賀状を下さる人もいること。
名刺のデザインひとつにもその人の性格やその後の人生が表れているように思うこと。
そして何より、20年前も今も変わらず、一つのことを地道にあきらめず長く続けた人が、やはり今日幸せに暮らしていると思えること。
単なる社交儀礼になりがちな名刺交換ですが、いいかげんにはできませんね。
盆に貴重な経験をしました。
一度はゴミ箱に放り込んだ古い名刺の山、捨ててしまうべきか・・迷ってとりあえず、拾い上げました。