2020年05月17日

朝令暮改と臨機応変

 町工場を営む経営者の方から電話が鳴りました。こんな時ですから、苦しんでいる中小零細企業の社長さんはたくさんいらっしゃいます。私も一つ深呼吸をして、覚悟を決めてスマホの着信ボタン?にふれます。

「今、何やってんだ?」
 いつもざっくばらんに話す社長さんです。
「今、議会の休憩時間です」
「じゃぁ手短に話す」
「はい、お願いします」
「人手が足りないんだ」
「はぁ・・・」
「自粛で仕事の無い人には、人手不足の業種に仕事をつないで欲しい」

 社長さんのお話は・・新型ウィルスで業績がダウンした業種もあるだろうけれど、あまり影響を受けない業種もある。うちのような業種では以前から仕事はあっても人手が足りず困っている。お金を配って急場をしのぐことも大事だけれど、こうした人手不足の業種に就業を斡旋するような取り組みもやって欲しい。ということでした。
 私が議会の最中でなかったならば、きっと社長さんこう付け足したかったのだと思います。
「税金を使う事ばかり考えてるんじゃないぞ!」

 おっしゃる通りです。

 西村経済再生担当大臣は経済活動の再開に向けて、政府の中でもっともっと主張すべきだと思います。
 厚生労働大臣は、「まだまだ感染の拡大防止が大事だ、宣言解除は時期尚早!」と主張すべきでしょう。
 閣僚のだれもが大所高所に立ってものを言うのではなく、各々の立場から主張をぶつけ合うディペイトを大いにやって、そして見出した結果が政府の方針として固められる。そのプロセスがとても大事だと思うのです。だが、少なくとも国民からはそれが見えない。有識者会議の意見を首相一人が受けて、疲れ切った顔で国民に発していると、そんなふうに見えてしまう。
 ひるがえって神奈川県。黒岩知事の発した「超慎重派」という言葉は県行政の中で討議された政策的方針なのか?それとも、警戒を緩めてしまいそうな県民向けに発したキャッチコピーなのか?いつものことながら疑問に思えてしまう。
 明日は県議会・産業労働常任委員会に出席します。知事の発信についてきしっかりと確認したいと思います。そして、神奈川県の産業労働局はその立場で、つまり一日も早く自粛要請を緩和して、経済活動を再開させるべきだという立場から庁内議論に臨むべきだと言いたいと思います。もちろん健康医療局とは見解が異なるでしょう。そのぶつかり合う議論の中で出されたものを、知事には言葉にして欲しいと思うのです。

 フェイズは日々刻々と変わる。
 朝令暮改と臨機応変は紙一重。
 その違いを言いたかっただけです。

posted by おさだ at 08:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々雑感