2020年06月30日

誓いの碑

 ここのところアビガンという薬の名前を聞かなくなりました。新型ウィルスにこの薬は効くのか、効かないのか?あるいは効くけど副作用があるから使えないのか?
 それにしても私のようなシロウトからすると、厚生労働省による新薬の認可というものは、治験だのなんだのと非常に手間と時間がかかって、今のような危機的な状況に見合っていない、どうしてもっと柔軟に対応できないのだ!と思ってしまいます。
 そんな折、ある政府関係者と会う機会がありましたので、率直に今言った思いをぶつけてみました。するとその方は「薬害エイズで役人が逮捕された事件、覚えていますよね。あれが厚労省の人たちにはあまりにも大きい」と言われました。確かに・・新薬を「認可する」ということはもとより、あの事件では「認可を取り消す」その判断とタイミングの誤りで多くの犠牲者を出し、役人や製薬会社の社員、大学教授までもが獄に入れられたわけです。その現実を考えてみる必要はあるな・・と、私も感じました。
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 厚生労働省の敷地の一角に薬害根絶を誓った「誓いの碑」というものが建立されているそうです。そこにはこう記されているそうです。
誓いの碑
命の尊さを心に刻みサリドマイド、スモンHIV感染のような医薬品による悲惨な被害を再び発生させることのないよう医薬品の安全性・有効性の確保に最善の努力を重ねていくことをここに銘記する
千数百名もの感染被害者を出した「薬害エイズ」事件
このような事件の発生を反省しこの碑を建立した


 このことを考えると、確かに有効性の定かでない薬を緊急時だからと言って、あるいは我が国での感染状況を冷静に見れば、安易に認可することができないのも分かります。
 物事には多面的な見方が必要だと感じました。

posted by おさだ at 10:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々雑感