2021年10月06日

共生社会って

 とてもおめでたいニュースが飛び込んできました。二年ぶりに日本人がノーベル賞を受賞。米プリンストン大学の真鍋淑郎さん。米国籍でニュージャージー在住。
 日本人にとって本当におめでたい話ですが、同時にニュースを聞いていて真鍋先生がアメリカの大学に在籍して、アメリカの国籍まで取得して、アメリカに在住されていることに思いが至ります。私たちの国はこんなにも有能な科学者やその研究成果を私たちの国で育て、私たちの国の経済や社会づくりに活かすことができているのだろうか・・。
 その辺りの事は甘利幹事長の専門分野ですから、改めて我が国の大学改革や研究開発投資について検証し充実強化に取り組んで欲しいものです。

 さて、先日県立で県が直営している中井やまゆり園という知的障がい者施設で、強度な行動障がいのある利用者の居室に一日20時間以上施錠していたなどの「虐待」として認定されるような事案が報道されました。あの津久井やまゆり園事件から5年。神奈川県をあげて共生社会の実現に取り組んできた中で、こうしたことが日常的に行われてきたというのですから、驚きというより怒りを禁じえない出来事です。
 今日は県議会で共生社会推進特別委員会が開催されます。私はかつて伊勢原市内にある知的障がい者支援施設で働いていたこともあり、強度な行動障がいのある方の支援がいかに大変かということについて多少なりとも経験して来ました。ですから今回の事を「とんでもない事だ!」と決めつけて追及する以前にすべき議論があると考えています。
 自傷行為で全身をかきむしって血だらけ、壁に頭を打ち付ける。他害行為で人につかみかかる、かみつく。食べられないものを食べてしまう異食。失禁、便いじり。こうした行動のある方を24時間支援する現場の大変さをまず県はどのように受け止めていて、共生社会を目指すなら何をすべきか?ということについて議論をしたいと思っています。本当にだれ一人取り残さない社会を作るなら、ともに生きる社会かながわ憲章なるものを作って、ポスターにして張り巡らしたり、イベントを開いて県民への認知度を上げることに腐心するよりも、福祉の最も厳しい現場にしっかりと光を当てていくことが優先されるべきであり、やがて年月が経ち、「あのやまゆり園事件を契機に神奈川の福祉が大きく変わり、今は全国で一番良質な福祉が提供されている」と評価されたときに初めて「ともに生きる社会かながわ憲章」が輝きを放ち、人々に認知されるのだろうと。

 この数日そんな質問原稿を作っていました。
 これから議会へ登庁して共生社会推進特別委員会に出席します。

posted by おさだ at 08:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々雑感