2021年11月28日

白菜漬け

 海老名耕地に霜が降り、畑の白菜が柔らかくなりました。
 収穫した白菜はこうして秋の日差しに一日干して、白菜漬けにします。私が育った実家ではなぜか漬物は親父の仕事でした。
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2021年11月26日

リスクをどう受け止めるか

 今日のブログは昨日の続きです。

 重度の知的障がいのある方に対する丁寧な意思の確認と、その人の希望に合った生活環境を作ることで、それまで部屋に鍵をかけられたり、車いすに拘束されていたような方が生き生きと日々を過ごせるようになる。そんな福祉が実現できるんだというという事を、先進的な取り組みをしている民間福祉施設の視察を通じて感じたと書きました。

 そこで「だったら今までの神奈川県の県立施設での支援は何だったの?間違っていたということ?」という疑問が浮かびます。それについても私は県立の施設「中井やまゆり園」を視察しながら思うところがありました。
 決して間違っていたわけではないのです。今は適切でないとされるケアも、古びてしまった建物も、かつては社会から理解されるサービスだったのです。それを長く続けて来て、気が付いたらもっと新しく適切なケアのあり方やそれを求める社会環境が生まれていたということ。そしてここが大事だと思うのですが、公立の施設だからこそ、絶対に事故や怪我があっていけないという意識が強く、それがゆえに強度な行動障がいのあるご利用者を、個室で静かにそっとしておいてあげるというケアの方向に向かいがちであったのではないかと。更に障がいのある人にとって県立施設は「命のセーフティーネット」なんていう言われ方もしてきたものだから、その人たちを最後までお世話しなけれぱいけないという意識もまた強かった。それが今は「終(つい)の棲家じゃダメなんだ」と言われるように、考え方が変化しこれまでの県の福祉サービスとの間にギャップが生まれました。そしてそれに気づいたきっかけとなったのが、あの津久井やまゆり園事件での犯人の動機でした。

 一方、昨日視察した民間施設では、入所したご利用者を翌日から就労支援型の会社へいざないます。途中公道を歩いて移動することもあるし、刃物を持って作業することもあります。人はたとえ障がいがあろうとも、仕事などを通じてだれかの役に立っているという実感こそが喜びであり、生きがいにつながるのだということはよく言われることです。この民間施設ではどんなに強い行動障がいのある方でもそれを実現することでその人の生き生きとした生活を実現し、通過型の施設として利用者が近いうちにそこを出て、グループホームでの自立した生活ができるよう支援しています。でもそれには事故や怪我などの「リスク」が伴います。

 これから先、神奈川県がこの民間施設のような福祉を実践して行こうとするならば、そのリスクをどう受け止めていくかということが大事なカギになると私は思います。

 私は視察で民間施設の担当の方にこのことを質問してみました。するとこんな答えが返って来ました。
「うちの施設利用者のように道を歩いて職場に向かっても、県立施設のように部屋に一人で閉じ込められていてもどちらも事故は起きるし怪我もします。全体を見たら事故や怪我の発生率はどちらもそんなに変わらないと思います。問題はその人が納得して生き生きとして暮らしている中で起きた事故と、不本意ながら拘束された状態の中で起きた事故とでは、本人、家族はもとより、社会の評価はまったく違うということだと思います」

 まったくその通りだと思いました。
 障がい当事者の方の意思を確認して福祉を提供することが本当に大事なんだと思いました。
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※視察先の民間施設「てらん広場」では普通の陶器の食器を使っています。という説明を受けているところ。これだってリスクと言えばリスク。でも普通の生活を実現するという意味では大切なもの。

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2021年11月25日

やりがいはある・できる

 今日から12月の定例議会が始まります。落ち着いているとは言えまだまだコロナ禍から脱せない現状ですから、議会としても知事側としても、6度目の感染拡大に対する医療体制や検査体制の整備に意を注ぐことになると思います。今、ヨーロッパや韓国などで感染が拡大していますが、日本はワクチン接種の開始が他国に比べて遅れたので、接種後時間が経ってワクチンの効力が減ってしまうことで感染者が拡大する波も遅れているだけ・・ということも考えられますから。

 さて、昨日は重度の知的障がいをもつ方たちが暮らす施設を二か所視察させて頂きました。一つは利用者の個室に長時間施錠をしていたことなどが虐待と認定されてしまった県立県営の施設。もう一つは、当事者とのコミュニケーションを充実させ、日中は全員が仕事に出る職住分離の取り組みなどによって、それまで他の施設で拘束されていたような強い行動障がいのある方が、この施設に移ることによって生き生きと暮らすことができている民間の施設。
 神奈川県知事は県内における知的障がい者支援をこの民間施設のようにして行くと宣言しました。施設の名前は「てらん広場」・・横浜市保土ヶ谷区にあります。私は知事が宣言したことの趣旨について、昨日の視察をもって明確に賛同できるようになりました。しかし、神奈川の福祉は県立の施設だけではなく大層を占める民間の施設も同様でなければならず、知的障がいに限らず身体障がいも精神障がいもまた同様な精神で取り組まなければなりません。

 今回の視察の最大の収穫は、重度知的障がいをお持ちの方に対する「意思」の確認は、丁寧な関わりとノウハウによって充分に可能だと知ることができたこと。そしてその意思を尊重してあげることによって本人の自立や満足が高まり、福祉現場の人的、施設的な負担は軽減されるということが実感できたことです。

 道のりは険しいものですが、そのやりがいは「ある」し「できる」と感じました。

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2021年11月24日

新嘗祭

 いかにウイルスが人間社会を脅かそうとも、季節は巡り、大地は私たちに秋の実りをもたらしてくれます。
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 新嘗祭(にいなめさい)は、その年の作物の実り、五穀豊穣を神に感謝する神事で11月23日には天皇陛下が宮中でこの神事を執り行うと同時に、全国の神社でも同様に儀式が行われます。以前その話を友達にしたところ「ああ、サンクスギビングのことね」・・・残念すぎて笑うこともできませんでした。
 昨日は私の氏神様、本郷神社でも宮司や生産組合の皆さんによる祈願が行われ、私はもう26年続けて参列させて頂いています。

 明日から始まる定例議会を前に、今日は虐待などの問題が指摘されている県立の福祉施設と、一人一人に合ったきめ細かな支援をしているモデル的な民間の福祉施設の両方を視察して来ます。はたしてどんな違いが見えるのか・・。
 自然の恵みと同じように、いかに災厄にみまわれようとも止まる事のない、止めてはならない行政。その最たるものが福祉行政ですから。

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2021年11月21日

赦しの文化

 静かな週末。
 普通の年なら秋のイベントを掛け持ちして回っている時期ですが、感染拡大の第6波が心配される中、イベントや祭り、会合の類は引き続き自粛が続いて、今日は青少年団体の総会と盆栽の展示会の二つに参加するのみの日曜日です。

 最近「赦(ゆる)す」ということについて考えることがあります。許す、ではなく赦す。つまり許可する意味合いの許すではなく、何か過ちを犯した人に対して恩赦する意味での「赦す」について。
 瀬戸内寂聴さんが先日亡くなりましたが、自らが過ごした業の深い半生を心から悔い改め、そのうえで「人は過ちを犯すもの」と、誰しもが心に持ち合わせている煩悩と向き合い、赤裸々に語った後半生が多くの人の共感を得た方だったのではないかと思います。
 人が過ちを犯すものだとするならば、その過ちを悔い改めた者に対する「赦し」が無ければ人生はとても生きにくいものになってしまいます。
 そんな意味で、人の過ちを赦すという一人一人心持ちや、社会的な風潮がもう少し醸成される世の中になったら良いな・・と。ただ、私自身も広く穏やかな心を持たねば、他人の過ちを赦すことはできませんね。
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 降りしきる落ち葉を眺めながら、そんなことを思う晩秋です。

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2021年11月19日

何を考えてんだか・・

 昨日は県議会で議会運営委員会。来週から始まる定例議会の日程などについて協議が行われました。
 ここのところ、私が所属する文教常任委員会関係でも、県立高校の仮設校舎で天井版が落下して生徒が怪我をしたり、小学生に配布した新型コロナウイルス抗体検査キットについて一部メーカーの製品に不良が見つかり、メーカーによる自主回収が行われることになるなど、様々な問題が発生しています。特に抗体検査キットの問題では「デンカ社」というメーカーが製造したもののうちの一部で、検査を行なった際に陰性であるのに疑陽性の結果が出てしまう、という不良があるとのこと。すでに県内18の市町の公立小学校の児童の一部にそのデンカ社の製品が配布されており、今後どうやってそれを回収するのかが問題。同社の製品が全てが対象ということならまだ回収もしやすいのでしょうがが、不良はそのうちの一部であり、それを製品の一つ一つに刻印されたロット番号で区別して回収するなんてことになったら、保護者への連絡など、ただでさえコロナ禍で煩雑な業務が増えている学校現場に更に負担を与えることになってしまいます。

 それと・・話は変わりますが、いわゆる銀座問題で自民党を離党した松本前衆議院議員の件。先日の衆議院選では無所属で立候補し、落選ということにはなりましたが、7万票を超える得票もあり、今後ご本人の反省や例えば来年7月の参議院選挙への協力姿勢、そしてなにより地元選挙区の自民党組織の意向など、条件が整ってくれば時期を見て復党して頂けることもあるね・・・と、神奈川の自民党内でも温かい声も出始めている最中に党本部が一方的に復党を決めてしまうということになりました。
 復党するなら党員が納得するようなプロセスを踏みましょうと、党本部に説明している中でこういうことをされてしまったので、我々自民党神奈川県連としては松本氏の再入党を認めるわけにはかなくなってしまいました。
 だれがいったい何を考えてこんな無神経な手段に出たのか・・当の松本氏から何も話が無いので分かりませんが、党本部が勝手なことをして、同氏に残された可能性をつぶしてしまったと、そのことが残念でなりません。

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2021年11月15日

第三極

 シラスという魚に目が無い・・・いや、小さなシラスにも目はありますが、私は釜揚げのシラスが大好物という意味です。うちのスタッフsが浜松の出身で、ありがたいことに親御さんが名産のシラスを送って下さるのですが、これがごはんに乗せても良し、トーストにしても良し、オリーブオイル、レモン汁、胡椒をかけてつまみにするも良し、栄養満点でほんとうに美味い。
 ちなみにシラスは一年中捕れる魚ですが、特に春と秋が旬だそうです。

 さて、先日の総選挙で日本維新の会が大きく議席を伸ばし、国民民主は今後立憲、共産などとの野党協議には加わらないと表明しました。この動きは、自民党でもなく、反対ばかりの野党でもない第三極を形成する流れだと予想しています。こうしたことは近代日本の政治史の中で繰り返されてきたことであり、例えば昭和の時代には自民党と社会党の二大政党が対立する中で、「保守・中道」と呼ばれた民社党や公明党の存在がありました。あるいは神奈川を中心に形成された「新自由クラブ」などもそのうちの一つだと思います。
 平成の始めには「日本新党」がムーブメントを起こし、政権交代で日本の政治が大きな局面を迎えたときには、内輪もめばかりの新政権から離脱した人たちによる「新党さきがけ」という第三極が現れ、やがて「自・社・さ」連立政権で社会党党首が首班となる、世にも稀な政権を誕生させました。
 最近では、民主党が政権に就いた際、この民主党と自民党を離脱した議員によって「みんなの党」が結成され、国会議員ばかりでなく、全国に多くの地方議員を誕生させ神奈川県議会でも確か14名を数える第三極を形成したことがありました。
 今回の日本維新の会などによる政治勢力は、野党第一党の立憲が共産と接近し、左に寄り過ぎたこと。そして自民党の説明責任の不十分さに対する批判。この二つに対するバランス感覚が生んだものという印象がありますが、憲法改正を始め国の根幹をなす政策においてどういう方向へ主張を展開していくのか、注視すべきだと感じています。

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2021年11月14日

夕陽

 さわやかな秋晴れが続いていますね。しかしさすがに11月も中旬、穏やかな日差しも午後4時を過ぎたころから急ぎ足で日が傾き、釣瓶落ちとはまさにこれだな・・と。

 昨年、父が歩けなくなり、話せなくなり、食べられなくなり・・一つ一つできない事を増やして、やがて天に召されて逝きましたが、今は私の孫が2歩3歩と歩けるようになり、バイバイなどと言葉も覚え、一つ一つできる事を増やして行く様子に喜びを感じています。

 思えば自分は・・午後3時の太陽のようなものか。
 真夏の太陽のように6時ごろまで照り付けていたいとも思わないけれど、今のように早々に箱根山の向こうに沈んでしまうつもりもない・・などと思ってみたり。

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2021年11月12日

閑話休題

 秋もすっかり深まり・・というよりすでに立冬。昨日横浜の日本大通り、地方裁判所前を通りかかると銀杏がすっかり紅葉していました。
 庭に木を植える時には、その木が大きくなった時のことを考えて植えるべきですが、それがなかなか難しいもの。私の庭にはコブシの木が一本ありますが、植えたときにはヒョロヒョロだった苗が、今や自宅の屋根を超す大木になってしまい、この時期は積もる落葉の処理に困っています。かつては袋に詰めて可燃ゴミとして出していたのですが、数年前から腐葉土にして畑作に利用するようにしています。
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 おかげ様で今はレタスにキャベツ、白菜などの葉物野菜がとても良くできます。
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 葉っぱのフレディの世界ですね。
 自然の恵みに感謝。

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2021年11月10日

景気の景

 ごくごくわずかな子供だけが対象外となる所得制限を設けて、18歳以下の子どもに総額10万円を配るという制度が、自民党と公明党の間で合意されるという。はっきり申し上げて良い施策だとは思えない。「明日食べる食事もない子供たちがいる」と、コロナの影響で困窮する子供への支援を求める声があっての施策と言われるが、それならばそういう子供たちに集中して充分な手を差し伸べる施策を早急に作り上げるべきだろう。あるいは景気を刺激する効果を期待してということならば、すでに一連のコロナ対策で全国に流し込んだ現金が、預貯金となって死蔵してしまっている状況を踏まえるべきだと思う。

 ところで、今週に入って年末年始の忘年会や新年会の中止≠知らせる手紙が私のところへ送られてくるようになった。飲食店への客足もまだまだ戻っていないようだし、アフターコロナの景気経済の回復は容易ではなさそうだ。

 景気の景は景色の景
 景気の気は気分の気

 今一番欲しいのは、国民の気分をぐっと明るくするような話題。どうせやるなら年末年始に向けて全国民に期限付きの商品券を原則として電子マネーで、5万円分もパッとプレゼントしてしまうなら、話は別かもしれないが・・。

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2021年11月09日

役人魂に期待

 政府の分科会が新型コロナウイルスの感染拡大防止についての新しい指針を出しました。私たち神奈川県のような自治体にしてみれば、来年度の予算編成も佳境に入る時期ですので、早くこういったものを出して頂かないと、病床の確保や三回目のワクチン接種の体制整備等についての予算を査定する根拠が明確になりませんので、ようやく出てきたか・・といったところでしょうか。
 それにしても来年度の予算編成は大変な知恵と想像力と情報収集力が必要だな・・と、全国の役人の皆さんの苦労に思いが至ります。コロナの感染予防にどういう工夫を凝らすか、どの部分で無駄を防ぐか、そして保健所の機能強化や民間病院、とりわけ医師会との連携。更に疲弊した産業分野への支援はもとより、景気、経済の回復に向けた創造的な施策が打てるか、学校での学びの保証とデジタル化の推進・・。ざらっと想像してみるだけで私の頭はオーバーフローしてしまいます。

 黒岩県政も三期目が後半に入ります。4兆円を超える予算の細部にまで毛細血管を巡らせ、神経を通わせるような予算編成は至難のことだと思いますが、神奈川県庁理事者の役人魂に期待致します。

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2021年11月06日

木守柿

 選挙の前にはたわわに実っていた隣家の柿がいつの間にか全て収穫され、今は数個の木守柿を残すのみ。
 木守柿(こもりがき)とは、自然の恵みに感謝し、鳥などの生物にも分け前を残す、そんな日本古来の風習。つるべ落としの夕日に映える様は日本人の原風景ですね。

「霜に打たれた柿の味 辛苦に耐えた人の味」
 今回の選挙には負けましたが、甘利明の本当の甘味が出るのはこれからと信じ、支えて行きます。
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2021年11月03日

せめて手すりのように

 今回、甘利さんを落選させてしまったことの責任を強く感じています。選対を取り仕切った立場として、軽々しく敗因を口にすれば言い訳になりますから、そこはご理解下さい。甘利さんの気持ちが落ち着いたところで、今回の経緯を検証して、反省すべきは反省して、改めて甘利明という、他に代えがたい経済政治家が前に進めるよう、支える・・いや、せめて私は手すりのような役が果たせるよう努めたいと思います。

気が付けば今日は誕生日。
55歳は今回の事も含めてつらい事が多い一年だったかな・・。
56歳は今日のお天気のような、穏やかな一年にしたい。そう思っています。
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2021年11月02日

申し訳ありません

 この度の選挙では、甘利さんを当選させることができず、申し訳ありません。
 今は何も言葉が見つからず、ただただ責任を感じています。
 申し訳ありません。

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