2022年04月22日

頼朝とプーチン

 NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」面白いですね。私は時間のある時に録画で観ているので多少タイムラグがありますが、先日の回では頼朝がかねてから「生意気だなぁ・・」と煙たく思っていた上総広常を見せしめにして殺すシーンは衝撃でした。人を人とも思わぬからこそ、国を平定することができた頼朝の人格をうまく表している気がしました。それにしても広常役を演じた佐藤浩市という人の演技は最高ですよね。裏切られて絶望と悲嘆の中で、それのまでの無頼な顔から情けない顔になって死んでいくときの表情は、まさに迫真の演技だったと思います。

 ひるがえって、ロシアのプーチンも今や人の命を奪うくらいのことは何とも思わぬ心境なのでしょう。仲間である広常を容赦なく殺した頼朝に初めは怒りを覚える主人公北条義時ほか坂東武者も、結局はそんな頼朝に逆らえなくなっていく。一人を殺せば殺人犯。しかし一万人を殺せば英雄。900年前も今も政治の本質は変わっていない。そんな気にさせられました。

posted by おさだ at 10:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々雑感