2022年12月24日

大河

 もう一週間経ちますから、内容も含めて書いても良いだろうと思うのですが、鎌倉殿の13人。
 最終回も面白かったですね。最後は義時が死んで終わるのだろうな・・・とは思っていましたが、最期は妻や政子の手によって・・・あんな終わらせ方をするなんて、まさに三谷幸喜さんの世界ですかね。
 その三谷さんの脚本も良いけれど、役を演じた俳優の皆さんもまた名演技を多く見ることができた1年だったと思います。
 そうですね、あえて3人挙げるなら、まずは北条時政を演じた坂東彌十郎さん! あの時政のポンコツぶりは三谷さんが表現したかった部分だとろう思うのですが、他の人が演じたなら絶対に表現できなかったポンコツ味(笑)のある演技だったと思います。
 そして二人目は上総広常を演じた佐藤浩市さん。もう何も言うまでもなく格好良かった。ドラマの序盤、佐竹氏の元へ交渉に行ったのに「お前老けたな」と言われたのにカチンと来ていきなりバッサリ。「こいつがつまらねぇこと言うからよ」あのセリフにはシビレました。
 そして三人目、私がこのドラマを観ていて「ああ、こういうのを演技と言うのかな」と思ったのは義時の最後の妻のえを演じた菊地凛子さんですね。身勝手で愚かで危うい、それでいて夫に愛されたい、そんな役柄をかくも細かく複雑な表情で表していたのが本当に印象的でした。単純に分かりやすい演技の小池栄子さんの演技とは真逆で、きっと巨匠三谷幸喜の期待を上回る演技だったのではないでしょうか。

 と、師走の忙しいときに大河ドラマの寸評もどうかと思いましたが、梶原景時(中村獅童さん)、三浦義村(山本耕史さん)、和田義盛(横田栄司さん)とその妻、巴御前など、相模の地を支配した豪族たちをもっと身近に感じ、武家政権発祥の地、神奈川の歴史と誇りを県民に広めるのも、県政にとって大事なことなのではないかと思うのです。

 さて、今年もあと一週間、来年の大河は家康だそうですね。
「人生は重き荷を背負うて遠き道を行くがごとし」

posted by おさだ at 12:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々雑感