先日、神奈川新聞社が黒岩知事の県政に対するアンケートというものを私のところに持って来ました。「自民党県議団として回答して欲しい」とのこと。そこでアンケート用紙に回答したものがここのところの新聞の特集記事で取り上げられています。
今日の記事は黒岩知事が肝いりで進めて来たマグカルに対する評価・・・。と、こう書いて「ああマグカルね」と理解できる人は少数だと思いますが、つまり文化芸術(カルチャー)を県内で集積、発信して、人を磁石(マグネット)のように引き付ける取り組み・・といったところの政策。
これを議会の最大会派の立場で評価しろと言う神奈川新聞。「大いに評価する」「評価する」「どちらとも言えない」「評価しない」「まったく評価しない」の中から選べ、と。
言っちゃ悪いけど、私たち自民党は特定なイデオロギーに染まらない自由な意志をもった人が47人も集まって、民主的な運営をしている会派ですから、その答えを一人一人に問えば十人十色の答えが帰って来るはず。ですから、一つの答えを選べと迫ること自体が無理な注文なのです。
色々考えましたが、出した答えは「どちらとも言えない」。なんとあいまいな答えだと自分でも思いながら「評価したいがコロナでオリンピックのチャンスを生かせなかったのは残念。今後の成果を待ちたい」と注釈。これで役員のみんなも「まぁ、そうだよね」と。
地方議会は国会と違って「二元代表制」というシステムで運営されています。つまり行政の長たる知事とは別な選挙で議員が選出され、知事という個人と、議会という合議体が、互いに対等な立場で議論を交わすという、実にうまく作られた仕組み。ですから、与党の議員の中から首相や大臣など行政の長を選ぶ国会とは議論の趣が違います。なので、選挙で私たち自民党が国会議員も地方議員も含む政党として知事を推薦した、ということと、知事の行政をチェックする県議会の会派として知事をどう評価するかということは、少し別な意味合いを持つものなのです。