3年ほど前に県内で発生した猫の多頭飼育崩壊の現場では、戸建ての住宅から144匹もの猫が見つかったことがあります。目を覆い、激しいアンモニア臭に鼻を塞ぎたくなるような現場から、とりあえず猫を収容し、治療や避妊去勢手術をし、やがて猫の譲渡に結び付け、そして飼い主の生活を改善するまでには多くの壁があり、この現実に行政の能力が追い付いていない実態を目の当たりにしました。
熱心なボランティアさんたちのご協力もあり、県の対応力もこの数年向上して来てはいますが、例えばその猫を県の動物愛護センターが引き取る際の手数料一匹あたり4千円についても、100匹を超えるようなケースでは金額が大きくなり、現状の「現金一括前払い」の運用では費用負担ができないために崩壊を解決できないなどのケースもあり、まだまだ課題は残されています。
何よりも多頭飼育崩壊には飼い主の孤独や貧困、メンタルヘルスなどの問題が共存しているケースがあり、動物だけへの対処では解決しないこともあり、このことに着眼した県と市町村の連携が何よりも大事で大きな課題です。

今朝は厚木駅前で朝のレポート配布を行いました。

駅前の開発がずいぶんと進んで来ましたね。