2018年08月07日

高座の傑物 小山田兵衛

 小山田兵衛(おやまだひょうえい)と言えば、昭和の頃の高座郡では傑物として知られた県議会議員。その豪放磊落なお人柄は多くの人々から敬愛を集め、他界されてからすでに久しい今もその面影を偲ぶ声を聞くことがあります。

 これは社家地区に住む古老のお話。
「昔県議会議員と言えば綾瀬の小山田兵衛って人がいてな、とにかく大物だって言うんで若い頃から高座郡じゃその名が轟いていた。とろが俺もその頃は若くてよ、喧嘩にゃ自信があったしこの辺りじゃそれなりにブイブイ言わせてたクチさ、だから小山田なんてなにくそだぐらいのもんさ。あるところで俺は「小山田なんて人間は知らねぇな、どんなやつだ?」と一発ふかしてやったんだ。そしたら次の日だ、玄関から声がするから開けて見たんだ。そしたら体の大きい男が立っていてよ「社家の〇〇ってのはおめぇか」って言うんだ。俺はびっくりしちまってな、そしたら「俺が小山田だ。おめぇ俺の顔も見た事もねぇって言ったらしいから見せにきたぜ」そう言って小山田さん、自分の顔の鼻の辺りを指さしてにっこり笑うんだよ。何て言っていいんだかおれが黙ってたら「そんじゃちょっと上がらせてもらうぜ」ってな、靴ぬいで上がって来て、座敷じゃねぇんだ、台所のちゃぶ台の前に座ってしまわれた。はー、まいったね、それから茶碗酒でもって一杯やって意気投合だ。それ以来俺は小山田信者ってやつよ。選挙じゃ小山田担いで大いに暴れたもんよ。長田さん、あんたも県会議員なら小山田の大将みてぇにでっかい人間になれよ」
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 先日訪問した盆踊りで、その小山田先生の名前の入った紅白幕を見つけました。当時この地域に建設された児童館の開館を祝して贈られたもの。昭和48年・・よく大切にして頂いたものですね。
 目覚ましく発展する国の、ダイナミズムをはらんだ政治。ヒロイズムに包まれた政治家。「あぁ、俺もそんな時代に生まれていたら・・」しばしそんな感傷にひたった次第です。


posted by おさだ at 11:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々雑感
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