今から思えば私はちょっと変わった子供だったと思うのですが、だれの影響か中学生くらいの頃から学生運動に憧れを持っていて、小田急線沿線の大学へデモの様子を見に行ったこともありました。
今の香港とかつて日本にあった学生運動とでは時代背景も動機も大きく違いますし、デモという民主的な主張法も度が過ぎれば社会悪になってしまいます。だから今の私がそれを手放しで良い事とは言えないのだけれど、ただ、香港でデモに参加している学生たちはきっと青春を謳歌しているんじゃないかなと思っています。危険の裏側にある生きているという実感、見ず知らずの多くの仲間と連帯している実感・・そういうものを感じているんじゃないかな・・と、思っています。「ただのゲームよりも闘争こそ真実よ」は映画いちご白書の名シーン。
平和な時代を過ごしている日本の学生と、果たしてどちらが、なんて比較するのは野暮ですが、私がどちらかを選んで今の時代に青春を過ごすことができるなら、やはり香港の学生の方を選ぶでしょう。

先日古本屋で、「紅玉」というタイトルの絵本に出会って買いました。
今日本と韓国の間を分断している強制労働のことについて、改めて私たち日本人がかつてかの国の人々に何をしてきたのか?そのことを考えさせられる一冊でした。