2019年12月06日

立ち居振る舞い

 ブログでは充分に伝えられそうもないので、端的に言えば、神奈川県の黒岩知事のパフォーマンスばかりが先に立つ、立ち居振る舞いに少々呆れている。本会議の日程に割って入った昨日の迫真の演技とも言える演説は、つまるところ県の福祉施設の管理を委託していた業者の職員がわいせつ事件を起こして、それがとても許しがたいことだと怒りを露わにし、この業者との管理委託契約の見直しを決断したというもの。
 見つめる105人の議員の目は一様に冷ややかなものだった。私は思う、本会議場を使ってテレビカメラを回させて、格好よく怒って見せる前に、謙虚に事態を説明し、施設の利用者等に迷惑をかけてしまうことに、まずは県のトップとして謝罪することをしなければならないはずだ。

 そして、そんなことより、知事が議場で大見栄をきった時間に先立って、実は県行政の膨大な電子データが流出してしまった事件が発覚していた。すでに今朝のネットニュースに流れているのだからそういうことなのだろう。県が県行政のあらゆる電子データのバックアップを委託していた業者による前代未聞とも言える膨大な量の流出なのだが、これも知事は、こいつらとんでもねぇやつらだ!と怒ってみせるのか。

 先日、県の職員が長時間労働の末に自死したことが公務災害に認定され、ご遺族はさらに自死した職員が知事室に勤務しているときにパワーハラスメントがあったと裁判に訴えている。パワハラが事実かどうかは裁判の中で明らかにされて行くと思うが、知事はこれも同じように「許しがたい!」と第三者のポジションをとって批判するのだろうか。

 県のある職員が言った。「何一つ自分は悪くない。何事もそう思えちゃうメンタリティーの持ち主でなければ、あの職は務まらないんでしょうねぇ」と。

posted by おさだ at 08:18| Comment(2) | TrackBack(0) | 日々雑感
この記事へのコメント
自らの直結の部署で働いていた職員が自殺されたのに、他人事のような態度を取るのは許せません。
ハードディスクの件で、この事件が薄れてしまってはいけないと思います。
議会などの場で取り上げ、知事の責任を追及できないものでしょうか?
Posted by at 2019年12月16日 22:25
そうですね・・
長時間労働については自死につながったと労務災害が認定されたので、これは職場環境の問題として議会も改善を求めています。そしてパワハラについては新たにご遺族が裁判に訴えたものであり、県の側は「そういう事実は無い」という立場をとるようです。パワハラをしたとされる職員の人権も守られなければなりません。まずは政治ではなく、司法の場で事実が明らかにされていくものと思います。
Posted by 長田進治 at 2019年12月22日 06:08
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