大相撲はまだ4日目だというのに横綱白鵬が休場だそうですね。それを聞いて私は思います。いつまでも横綱の地位に恋々としていずに、引き際を知るべきだと。
以前ある相撲関係者の話を聞いたことがあります。その内容はだいたい以下のようなもの。
「力士は場所が始まると15日間相撲をとります。横綱や大関など番付上位の人たちは優勝だとか、最低でも10勝くらいといった勝ち星を目標にしますが、それ以下の人たちは15番のうち8勝することを考えます。つまり勝ち越しすることで自分の番付を上げて行くことです。15番の取り組みのうち自分より強い力士と当たることもあれば、弱い力士と当たることもあります。確実に8勝しようと考えればだれでも、自分より弱い相手には確実に勝ち、自分より明らかに強い相手との取り組みでは「・・・・」という事になるのは人間なら当然の感覚。なにしろ怪我をしてしまえば元も子もありません。力士は指先を怪我しただけでまわしを握る握力が半減してしまいます。ですから、絶対王者の横綱を相手に序盤から死に物狂いで戦うようなことはなかなかありません。ですから横綱からすれば15番のうち、相手が本気でかかってくるのは終盤の上位陣との取り組み4,5番だけでしょう。」
私はその話を聞いて、それはいけない事だとか、相撲ファンを裏切る事だとは思いませんでした。ギリギリのところで人生かけて戦っていれば、そういうこともあるだろうなぁ・・と。
そして、話は続きます。
「そして、その絶対王者が怪我をしたり、歳をとって弱くなったときどうなるか。挑戦者は「ここぞ!」と、がむしゃらになってかかってきます。相撲界で言う金星をとりに来ます。そして一たび負けたら次から次、毎日よし俺もやってやろう!というがむしゃらな相手と戦うことになります。ですから、強い者はそうならないように、絶対に弱みを見せないものです。」
今の白鵬がまさにそれではないでしょうか。
2020年01月16日
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