2020年04月05日

沈黙の春

 本格的な春の到来を告げるように、私の生まれ育った本郷では毎年の今日、本郷神社のお祭りが行われ、笛や太鼓の音が鳴り響き、威勢の良い神輿が町内を練り歩きます。それが当たり前の春。
 レイチェル・カーソンは農薬による被害を訴えた著書、沈黙の春で「鳥がまた帰ってくると、ああ春がきたな、と思う。でも、朝早く起きても、鳥の鳴き声がしない。それでいて、春だけがやってくる。合衆国では、こんなことが珍しくなくなってきた。」と書いています。

 祭りの音が聞こえない、それでも春だけがやって来る。そんな2020年のこの特別な春を私たちは決して忘れてはいけないと。

 レイチェル・カーソンが残り少ない命を感じながら、子どもたちの未来のために書いたセンスオブワンダーではこう書き綴りました。
「子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと感激にみちあふれています。残念なことに、わたしたちの多くは大人になる前に澄みきった洞察力や、美しいもの、畏敬すべきものへの直感力をにぶらせ、あるときはまったく失ってしまいます。」

 今回の新型ウィルスによる世界的な危機は、ある意味グローバリズムが招いたものと言えるのではないでしょうか。2020年の春を忘れずに、私たちが思い改めなければいけないのは、本来私たちが求めている幸せとはどういうもので、そのために必要なものは何で、不必要なものは何か。そういうことではないかと思うのです。

posted by おさだ at 08:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々雑感
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