2021年05月31日

昨日の読売「地球を読む」

 昨日(5/30)の読売新聞一面の特集「地球を読む」は日本の非常事体制の不備について、とても分かりやすく現状を説明してくれていました。政治や行政に携わる人は、これは読むべきだなぁ・・と偉そうに言ってすみませんが、そう思いました。
 この特集を書いた政策研究大学院の田中学長いわく、PCR検査の早急な強化ができなかったのも、ワクチン開発を国が主導できなかったのも、そしてワクチン接種がなかなか進まないのも、きっと安倍前首相も菅総理もいくら指示してもほとんど意図したとおりに進まない≠ワさに切歯扼腕の思いでいることと思うが制度も能力もないことは、いくら命令しても実現しない≠ニ言うのです。まったくその通りだろうと私も思います。
 このコロナ禍を経験した以上、今からでも私たちの国や自治体は非常事態に対する備えを進めなければなりません。さりとて、非常事態というのは感染症だけではなく、自然災害から軍事的なものまで幅広くある中で、常時これに備えた体制を作るとしたら莫大な経費を浪費することになります。そこで、今回のコロナ禍で言うならば、平時は通常に稼働している医療資源の中から、緊急時においては感染病棟や救急搬送などの設備、医師、看護師のマンパワーなどを広く民間から集められる事前の取り決めをしておくことが重要です。もちろんその際にはそれによって生ずる不足を補う仕組みを考えることが前提となるのですが。

 一昨日このブログに書きましたが、海老名市は救急救命士によるワクチン接種の準備を進めているが、政府からの要請ではなく、政府がそれを考えているという「報道」をもとに準備が進められているのも、まさに法律ができる前に政府が自治体に準備を要請する制度が無いから、ということでしょう。

 いざ、となったら国民みんなの力をうまく結集して、危機を乗り越える。そのための制度や法整備が大切ですが、かつて国家総動員法なるものがこの国にあり、いまだ昭和の戦争体験から、国が国民を巻き込むことの悪いイメージから抜け出せない国民感情があります。まずはこのあたりの感覚を変えていくことから始めなければなりませんね。

posted by おさだ at 08:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々雑感
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