2021年08月09日

悲しみを生んでは意味が無い

 昨日の東京オリンピック閉会式は選手団の入場時に流されたオリンピックマーチが良かったですね。やっぱりオリンピックって言えばこれだよ!と57年経っても色あせないメイドインジャパンの旋律に勇気の湧く思いがしました。そして閉会式でマラソンの表彰式だけが特別に行われるのもオリンピックの起源を思わせられ、感動的でした。

 先日行われた県議会、開会前にしばし談笑する時間があり、年配の議員が県の教育長に話しかけました。「教育長にとって前回の東京オリンピックの一番の思い出は何ですか」教育長は答えます「やはり最後のマラソン、アベベが走って、日本の円谷が頑張って三着になったのを見たときの感動ですよねぇ」

 その円谷幸吉選手は、次のオリンピックに向けて国民の期待を一身に背負って走り続けますが、過度の練習で腰を痛め、それでもメダリストとして自衛官として、負けずに走れ、という人々の期待に押しつぶされるように、悲痛な死を遂げることになりました。

 今回のオリンピックでは勝って歓喜する人もいますが、一方で期待された結果を出せず、失意のどん底に落ち込んでしまっている選手もいるわけです。いや、むしろ全体としてはそちらの方の人が多いのかも入れません。また、そうした選手をネット上で非難したり中傷したりすることが問題ともなったオリンピックでもありました。「平和の祭典」とこのブログでは何度も書いてきましたが、オリンピズムの目的は、人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会の推進を目指すために、人類の調和のとれた発展にスポーツを役立てることである。とオリンピック憲章にあるように、この大会が次の社会の平和と人権の尊重に寄与することを願ってやみません。

 最後に円谷幸吉選手が遺した遺書を・・二度とこうした悲しみを生まないために。

父上様母上様 三日とろろ美味しうございました。干し柿 もちも美味しうございました。
敏雄兄姉上様 おすし美味しうございました。
勝美兄姉上様 ブドウ酒 リンゴ美味しうございました。
巌兄姉上様 しそめし 南ばんづけ美味しうございました。
喜久造兄姉上様 ブドウ液 養命酒美味しうございました。又いつも洗濯ありがとうございました。
幸造兄姉上様 往復車に便乗さして戴き有難とうございました。モンゴいか美味しうございました。
正男兄姉上様お気を煩わして大変申し訳ありませんでした。
幸雄君、秀雄君、幹雄君、敏子ちゃん、ひで子ちゃん、
良介君、敬久君、みよ子ちゃん、ゆき江ちゃん、
光江ちゃん、彰君、芳幸君、恵子ちゃん、
幸栄君、裕ちゃん、キーちゃん、正嗣君、
立派な人になってください。
父上様母上様 幸吉は、もうすっかり疲れ切ってしまって走れません。
何卒 お許し下さい。
気が休まる事なく御苦労、御心配をお掛け致し申し訳ありません。
幸吉は父母上様の側で暮しとうございました。

posted by おさだ at 09:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々雑感
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