2023年01月13日

行革思考からの脱却

 最近、日本国民一人当たりのGDPが世界の国々の中で30位まで下がり、韓国や台湾より低くなった、といったことが報じられるようになり、日本の経済力の低下を危惧する声が高まっています。半導体生産などの科学技術分野で他国との競争に負け、コロナが始まって3年経つのに、いまだに国産ワクチンを作り出すこともできていません。近い将来、世界の食料不足が深刻化すると推計されているのに、日本の食料自給率は低いままで、その上大量に食料を廃棄している。何より国民の知的レベルも・・・

 最近こうしたことに危機感を抱く意見を多く聞くようになりました。私が知る限り、日本の政治家で、こうしたことにいち早く警鐘を鳴らし、具体的な政策を推し進めて来た人は甘利明という人ですが、今やマスコミは甘利と聞けば上げ足をとるような事ばかりして、その浮薄な論調に乗せられる国民も多く、なんとも嘆かわしいことです。

 県議会は四年の任期の総仕上げの時期。4選を目指す黒岩知事とどんな論議をするか、私は思いを巡らせています。例えば「コストカット」「リストラ」「ダウンサイジング」と、30年来、縮小均衡型の経営を続けて来た日本企業は、今こそ経営体質を転換し、昨日のニュースにあったユニクロの賃上げのような拡大再生産の経済体質を目指すべきだと考えます。そして同様に、政府や自治体も、もはや「行政改革」という職員を減らし、公共事業を安価で仕上げ、新自由主義の中で染み込んだ瘦せ枯れて行くばかりの思考を脱ぎ捨て、積極的な姿勢で経済を誘導するような転換を目指すべきではないか。
 これまでのように、企業を誘致して税収を上げようとかいった胆略的なことではなく、革新的な技術や新たなビジネスモデルを発掘し、育て、企業や資本と結び、消費者と結んでマーケットを開拓し、適正なルールを作り、その利潤を次のビジネスの育成に回す。その好循環を作り上げる役割を行政が担う。これは特別な事ではなく、我が国が発展していた昭和の頃は普通に行政がやっていた事なのです。
 そうした観点で見れば、黒岩知事がこの12年間進めて来た、ヘルスケアやライフイノベーションといった政策は間違ったものではなく、せっかくここまでやって来たのだから、もうひと踏ん張り成果を上げるところまで頑張ってみるべきだし、更に分野を広げていくべき。問題はその原資をどうやって調達し、「なんで神奈川県が県民の税金でそれをやらなきゃならないの?」という県民の疑問に、いかに答えて行くか・・・。

 思いはめぐるばかりです。

posted by おさだ at 09:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々雑感
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