
研修の内容は、大正から昭和にかけて日本の幼児教育の礎を築いた倉橋惣三という人の教えについて学ぶこと。その倉橋惣三氏の言葉に「こころもち」というものがあります。
子どもは心もちに生きている。
その心もちを汲んでくれる人、
その心もちに触れてくれる人だけが、
子どもにとって、有り難い人、うれしい人である。
その子の今の心もちにのみ、今のその子がある。
家庭でも幼稚園でも、一人一人のこどもと向き合うことが大事ですが、現在の法律では幼稚園の学級は35人以下と定められており、実態として一人の教員が30人前後の子供たちを保育・教育しているのが実態。折りしも通常国会が始まり、岸田総理は「これまでと次元の違うこども・少子化対策」を打ち出していますが、幼稚園や保育園の現場における教員や保育士の数と待遇の改善は重要な課題だと思います。
ただ、様々なサービスやお金の給付をして子育て支援を講じた結果、私たちの国の出生率が上がると考えるのは無理があります。
出生率を向上させるには「景気、経済を良くすること」これに尽きるのだろうと私は思います。しかし、労働人口が減少してしまっている日本の景気、経済を良くするには、女性や高齢者にも働いて頂くことが必要であり、そのための環境や待遇の改善を図ることが必要であり、これは子育て支援とも通じる政策です。
つまり、子育て支援策と経済政策が一体となってこそ意義あるものになるということではないでしょうか。