昭和時代について、今の私たちが殊更に思いを深くするのはやはり「激動」と呼ぶにふさわしい変化がこの国に起きた時代であったからでしょう。世界に覇を唱え、アメリカを相手に戦争をして原爆まで落とされて降伏、敗戦の焼け野原から這い上がり、アジアの奇跡と呼ばれる復興を成し遂げ世界二位の経済大国に、やがてバブル景気とその崩壊で幕を閉じた62年間。その間の日本の人々の暮らしや文化、産業、教育などの変化はすさまじいものだったと思います。
♪見あげてごらん夜の星を♪小さな星の小さな光が♪
♪ささやかな幸せを歌ってる♪
世界も国も社会も発展して行くとしか考えらなかったあの時代。懐かしくもあり、戻りたくもあります。しかし、これからまたあのような時代にこの国を持っていくべきかと問われたら「是非ともそうすべきだ」と答える自信はありません。
今は令和の時代であり、21世紀も四半世紀を過ぎました。今の子どもたちは22世紀を生きることになるのですから、その未来を思いながら、今を過ごすことが大事なのではないかと。昭和への恋慕はこの式典を持って終わらせなければと、そんなことを思いました。

