2009年03月16日

ハーム トゥ アザーズの原則

 今県議会に提案されている「受動喫煙防止条例」のおかげで法律に関する基礎的な学習を始め多くのことを学ばせて頂いた。

 議会でもこの議論を通じてかなり高尚な議論が展開されたが、そもそも自由主義を基本とする私たちの国で、政府(自治体)が人々の暮らしに対してどこまで法で制約を課すことができるのか?といった基本的な法認識についての議論が行われたのは価値のあることと考えている。

 とりわけ常任委員会の席上、市民の党の木内議員が行ったハームトゥアザースの議論には私も学生時代の学びを思い出して懐かしかったし、言論の府で働く議会人として誇りを感じた。

 私たちの国は自由を基本とする法体系の国、「政府が個人の生活に干渉できるのは、個人の行為が他の個人に危害を与える限りにおいてである」という「他者危害の原則」(harm to others)に成り立っている国だということを基本になかなければならない。という主張であり、喫煙に対して罰則まで設けて規制するのはこの原則に反するということだ。

 例えばイタリアのトリノという街では「犬を飼う者は一日に三回は散歩をさせなければならない。」という条例があり、違反した者は日本円にして6万円以上の罰金に処せられるし、「金魚鉢で金魚を飼ってはいけいない。」という条例もある。(金魚鉢は金魚を飼うには小さすぎて金魚にとって好ましい生育環境では無いからということらしい。)

 もちろん犬の散歩の条例で罰せられる市民はほとんどいない、行政も取り締まる努力をしていないし、できれば市民からの通報が寄せられることに期待する。という態度だそうだ。

 あまりにも極端な例かもしれない。しかし自治も行き過ぎればこうしたことになりかねない。

 受動喫煙を防止していくために何らかの施策を講ずることに私は賛成派の一人だし、今回の条例案も違反者からお金を取る罰則を当面先延ばしにするなど必要な修正を加えて知事の提案に賛成するつもりだ。しかし、知事はこの修正案に納得できないと言う。

 知事が拒否権に値する「再議」を求めれば知事と議会の関係は一気に緊迫する。場合によっては知事が辞職して選挙で民意を問うようなことにもなりかねないし、議会が解散されて選挙が行われるなどの事態も想定されないわけでもない。

 私もタバコは吸わない人間だが、喫煙者のマナー向上に期待してハームトゥアザーズの原則を守りたいものだ。
posted by おさだ at 06:00| Comment(0) | TrackBack(4) | 政治
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