2009年06月09日

治水と自然保護(目久尻川問題)

 目久尻川の一部で治水工事が行われ、それまでカワセミの生息地だった場所がコンクリートで固められてしまう!と住民の方から通報が寄せられたのは私が県議会議員に当選した直後でした。
 私もその計画を知りませんでしたので早速近隣住民や環境保護団体の皆さんと協議を始め、県当局と交渉にあたりました。

 自然保護も大切だが、ゲリラ豪雨なども発生している今、川の氾濫を防ぐための護岸工事が必要だ。とする県の土木事務所。治水と自然保護の狭間でなんとか双方の主張を取り入れた工法はないものか・・・? 重ねた協議の中で互いが理解しあい、結果として一部出来上がった護岸が写真のものです。
vKv?X.JPG
 写真の左半分が計画を変更するまえの工事。水面上にコンクリートが目立ち、水面下も深くコンクリートで固められています。これでは生態系への悪影響は避けられません。そして右半分が極力緑を残し、護岸としての強度もある新しい工法で整備したもの。今はまだ緑が茂っていませんが、やがては自然に近い形になるでしょう。水に触れられるよう階段も設置してもらい、カワセミの止まり木になる擬木も設置してみました。

vK{HO.JPG
 ちなみにこの写真は整備をする前の状態。自然ではあるものの生い茂る草木の勢いは激しく、かつては決して清潔と言えるような状態ではありませんでした。
 そこで近隣住民の皆さんが立ち上がり、結成されたのが「目久尻川クリーン会」紫陽花などの花が植えられ、住民自治による川の美化が行われていた矢先にこの護岸工事が始まったため、当初は大変な問題になったわけです。

 色々と苦労もありましたが、上の写真のような整備手法が実現でき、会の皆さんも「これならきれいでいいわ。」と言って頂けるような形で収まり、私もほっとしています。

 春には同会の皆さんによってポピーが植えられ、キレイな花が咲きました。ただ・・これには警察も出動するとんでもない事件を巻き起こす後日談があり・・長くなるのでそれはまた明日書きたいと思います。
posted by おさだ at 20:32| Comment(0) | TrackBack(1) | 政治
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