2009年06月25日

惻隠の情

イチローはヒットを打っても笑わない。
力士は勝ってもガッツポーズをしない。

勝負に勝った人ほど敗者に対する敬意をはらい、惻隠の情をもって喜びの感情表現を差し控える。

これが日本人の紳士的な態度というものだ。
いや紳士的というよりももっと知的な、報復を避けるための配慮かもしれない。「おごる平氏は久しからず・・」勝者の驕った態度は敗者の心にいつかは仇をうってやりたいという積年の情念を植え付け、やがて思わぬところで仕返しを食う危険がある。

さて、松沢知事が例の受動喫煙防止条例が制定されるまでの内幕をつづった本を出版したと新聞が報じている。来年から条例が執行されれば多くの中小企業経営者が分煙のための設備投資を余儀なくされ、時には罰則を科せられる県民が出てくる処罰条例。多くの県民が切実な思いで反対を訴えるなか“健康”という金科玉条を掲げた知事が思いを遂げたわけだが、こうして手柄をひけらかすようなことをされては恨みたい気持ちになる人もいるだろう。彼は本当に県民の健康のために戦ったのだろうか?それとも多くの議会人が指摘する通り目立ちたいのが目的だったのだろうか?

そりゃ実際問題としてその本はたいして売れやしないだろう・・・むしろ出版することに意義がある、プロフィールの中に“著書○○”と書き込めることに意義があると知事が考えているなら、それこそ・・・

いや、やめておこう、何も私が知事にそこまでご注進申し上げる筋合いは無い。
posted by おさだ at 07:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治
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