
しかし、実際拉致問題だけで10分間、公衆の前でしゃべるということは至難のこと。だから事前に一生懸命勉強して必要なことはアタマに叩き込んでマイクを握るわけですが、なかなかお忙しい国会の若手議員などはそうもいかないらしい。
拉致問題に焦点を、というのにはそれなりのねらいもあるのだが、あるセンセイはとうとうと年金問題をしゃべり始めてしまった。そして驚いたと言うかやっぱりかと言うべきか、その途端に駅前の雰囲気が一変したのだ。立ち止まる人が増えた、そしてその多くが険しい視線を弁士にあてて立ち去ってゆく。「ふざけるな!」というヤジが飛ぶ。若いセンセイは言われるほどに熱くなり、いかに我が自民党は正しいかということをしゃべり続ける。状況を察した車の下ではマイクの電源を切ってしまおうかという意見も出るが・・・「年金サギ!!」の声、実は俺も言いたいくらいだ。
参院選での自民党苦戦の縮図を見た気がします。自民党がとるべき態度は「年金の問題について行なうべき改革は迅速に行ないます。しかし、それでもなお過去の社保庁の怠慢や過ちについては政府、政権与党としての監督責任を感じております。」という謙虚な姿勢なのではないか。正当性を声高に叫べは叫ぶほど批判は高まるのだろう。それよりも責任政党の“責任”とは何か?謙虚な姿勢で問い直さなければならないのではないか。
おさだ氏も自分は違うと叫んだ方が良い。ついでに殴られることは充分にある。
今の与党はその場凌ぎという気がしてならないが、野党はもっとヒドイ・・・。
あの組織は完全に腐ってますよ。それに乗っかる野党もまた同じのような気がします。