
実は今日、次期総理大臣に最も近い人、安倍晋三氏を横浜に招いてのセミナーがあり、私も参加させて頂きました。そしてセミナー終了後周囲に居た若手の議員仲間たち共々同氏と二人で写真を撮るチャンスに恵まれたのです。
これは選挙に使えるかなぁ!なんてね、下心もあり千載一遇のチャンスとばかりに撮影をお願いしたのですが。
ところがね、いざ写真を撮りましょうというときになってこれまで経験したことの無い緊張に見舞われてしまった私。安倍氏に近づいた瞬間に駆け出してしまった心臓の鼓動を抑えることもできず、足はガクガク顔は引きつり、握手する手も他人の手のよう。どうすることもできなくなってしまったのです。写真は撮ったもののたぶんとっても使い物にはならないでしょう。
それよりこの動揺を周囲の仲間の若手議員たちに知られたくない一心でホテルの会場から逃げ出していました。
「なんで俺こんなに弱気になってんだろ!」ホテルの外に出て横浜の港を見ながら呆然と考えました。おまけに鼻の奥がツーンときちまって目に涙まで溜まってきちまう始末・・・・
人と会って緊張することなんて無かった。5年前、このとなりのパシフィコ横浜の国際会議場で小泉総理を横に7千人の観衆を前にスピーチした時だって緊張なんかしなかったのに・・・今日のこの無様なさまはなんだろう。
どんな人と会ったって動揺なんかしない。気迫で負けない。こんなの政治家ならだれだってあったり前の心得。そんなこと百も承知だし、そういうことに自信を持っていた。それなのに、なんで今の俺はこんなに弱気なんだ?なぜだ?
何年か前までの自分はまさに怖いものを知らなかった。今、気弱になっている自分に初めて気付いている。
落選という経験?
守らなくてはならないもの?
政治の場から長く離れてしまったから?
色々と考えています。駆け出してしまった心臓は今夜、コンニャクのようになっちまってる。
若い頃は、恐い者知らずだけれど、恐いって思えて始めて、勝負になるんじゃ無いでしょうか?
敵を知り己を知れば百戦危うからずって言いますし、自分の弱さが見えるってことは、それだけ自分が成長したんじゃ無いですか?