シリアの大統領がロシアに亡命し、同じ日に韓国の大統領に出国を禁じる措置。
出国を禁じるということは、韓国の大統領も米国や日本に亡命する可能性があるということでしょうか・・。
世界の各地で沸き上がる混乱がいよいよ、隣国であり軍事的な協力関係にある韓国でも勃発しています。
韓国の人たちが歴史的経緯から日本という国や国民に対して好ましくない感情を抱かずにいられないことは無理もないこと。しかしその一方で中国、ロシア、北朝鮮の同盟化が進み、韓国にとっては地続きの脅威が膨らむ中で、日本を含む米国との軍事的、経済的関係強化は必要。でもそこへトランブという不確定要素の登場・・。
そうしたジレンマ、トリレンマが韓国政治の下敷きとなって、今回の政変が起きているという事でしょうから、それは私たち日本にとって対岸の火事とは言えないものだと思います。
日・米・韓の関係をより強化するために、韓国の政情を探り、この先どのような政権ができても関係改善の歩みを進めること。米国についてはトランプとの関係構築の糸口を見つける。その一方で水面下では中国との関係改善に向けた努力をし、ロシアとも対話の窓口を開く。
狡いように思われるかも知れませんが、我が国はそうした重層的な外交の中で選択肢を広げ、生き残って行く道筋を見つけなければならない時代だと思います。なによりそのための人材を育てることが大事ですから、それは5年や10年の取り組みではありません。
来年還暦を迎える私とすれば、これから迎える老後の心配ではなく、その先自分が死んだ後の我が国の行く末にこそ関心を持って、今を動かなければならないと、そういうことですね。